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『読書日記』

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読書に関して考えたことや、作家さんや本のことなどを書いています。
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#海外文学のススメ

自分らしい読書の記事について(投稿500記事の節目に…)

 be one's self   自分の投稿も500記事を数えました。  "note" を書く中で、500記事はひ…

Small World
2年前
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時空系ミステリーはお好き?

 「時空もの」と称される作品たちがあります。  タイムトラベル/タイムスリップして過去や…

Small World
1か月前
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プロット万歳!(最近読んだ海外ミステリー)

 自分の読書の中で中心となっているのはミステリーで、特に本格ミステリー(探偵が謎を解くや…

Small World
3か月前
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同世代にお薦めのオースター本「ブルックリン・フォリーズ」

 この4月末に逝去したアメリカの作家ポール・オースターについての記事です。  note 内にも…

Small World
4か月前
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本に呼ばれるということ②(シェルビー・ヴァン・ペルトの「親愛なる八本脚の友だち」…

 本屋のいい所は、意外な本との出会いがあるとこです。  以前にも書いたことがあるのですが…

Small World
5か月前
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スペインのミステリー(ハビエル・セルカスの「テラ・アルタの憎悪」)

 自分のささやか読書趣向のひとつに、「読書を通じていろんな国を訪れる」というものがありま…

Small World
5か月前
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ディック短篇集ガイド(私の愛するディック本②)

 SF界の "鬼才" と呼ばれる作家、フィリップ・K・ディックに関する記事を書いています。  前回は、自分の好きな "長篇作品" に関する投稿だったんですが、今回は、主に "短篇集" についての記事になります。  ただし、内容としては備忘録的でマニアックなものとなっていて、ディックに興味のない方には苦痛を伴うかもしれません!  でも愛を込めて書いているのでご了承ください。 (前回の記事はこちら)  この記事は各短篇集の収録作品データが中心で、文字数が8500字超になって

私の愛するディック本

 映画「ブレードランナー」や「トータルリコール」などの原作者として知られるフィリップ・K…

Small World
9か月前
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ミステリと呼ぶ流れ(トム・ミードの「死と奇術師」)

 駄洒落なタイトルにしてすみません。  公開中の映画「ミステリと言う勿れ」に関する ”note…

Small World
1年前
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Qの9

 「Qの9」というふざけたタイトルですみません..  何のことはありません。  "特捜部Q" と…

Small World
1年前
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池田真紀子さんへの信頼感(ケイティ・グティエレスの『死が三人を分かつまで』)

More Than You'll Ever Know  大好きな海外ミステリーや海外SFを読んでいると、よく出会う…

Small World
1年前
91

知らない作家との出会い(ジェローム・ルブリの『魔王の島』)

Les refuges  皆さんも同じだと思いますが、まったく知らない作家さんの小説を読む時は、い…

Small World
2年前
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『異常』というタイトルを持つ本の話

  L'Anomalie  いつもとは違った感触の本を読みたい…  そう思っている人にはピッタリの本…

Small World
2年前
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ポール・オースターの『リヴァイアサン』に召喚獣は出てきませんが、ソフィ・カルは出てきます。

Leviathan 『リヴァイアサン』(Leviathan)は、ポール・オースターが1992年にリリースした8冊目の長編小説です。  私の場合、タイトルになっている "リヴァイアサン" といえば、ゲーム:ファイナルファンタジーでの召喚獣を思い浮かべてしまう世代なんです。  ただ、タイトルは『リヴァイアサン』でも、残念ながら、この本は、召喚獣の出てくるファンタジーではありませんのでご注意ください。(当たり前だろ!)  ということで、今回は、自分の大好きな作家:ポール・オ