雨上がりの空

基本的に雨の日は嫌いじゃない

もちろん、その時の状況によっては
雨なんて嫌いって思うことはあるけれど

雨はいずれ止むもの

その雨上がりの瞬間が何より好きなのです
虹が出たときなんかは
なんだか嬉しくもなります

なんとなく空気も澄んで
周りにあった嫌なもの全部を
雨で洗い流してくれたような気持ちになる

小さい頃は
雨の中を靴が濡れたって
逆にそれを楽しむかのように
水たまりに飛び込んで遊んでた

いつの間にか大人になって
毎日ヒールで走り回ってた頃は
足元が濡れちゃう雨の日が
嫌で嫌で仕方なかった

雨に濡れたストッキングを
ハンカチで拭きながら
ため息をつく

ちょうど雨がやんで
ふと空を見上げる

その瞬間
周りを見る余裕もなかった自分に気づく

やっぱり空はキレイだった
仕事と時間に追われていたはずの
私にまとわりついていた
やや濁った感情は
雨がキレイに流し去ってくれた

雨上がりの空が好き

深く息を吸って
キレイな空気で自分を満たす