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トロピカル〜ジュ!プリキュア 最終回前夜

とうとうこの時が来てしまいました…

トロピカルージュプリキュア最終回。。

私がトロプリを見だしたのは去年の夏頃で、長女に突然プリキュアみたい、と言われたことがきっかけです。

トロプリはキャラクターの魅力が際立っていて、コミカルで良いテンポな中にしっかりストーリーやテーマがあって、見れば見るほど面白く、すっかりはまってしまいました。

ここのところ、色々と予想したり考えたりしていた最終話のことについて記事書いとこうと思います。

人魚か、人間か…ローラの決断

前回の放送の最後、ローラはグランオーシャンの女王様から、
・グランオーシャンに戻り正式な女王候補として女王様の元で学ぶか、
・女王の座を辞退して人間界に残り友達とずっと一緒にいるか
二つの選択肢が示されました。
決めるのは、あなたです。と。

プリキュアに覚醒する17話では、女王様の「プリキュアを見つけるという役目は立派に果たした。グランオーシャンに戻っても良いのですよ」という問に、ローラはまだまなつたちと一緒にいたい、皆のもとに戻って、一緒に過ごしたい。それが今、1番やりたいこと!と、まなつ逹と一緒にいることを選択しました。
そしてまなつたちのピンチを目撃して、彼女逹への思いがプリキュアとしての力を目覚めさせました。

その時は、人魚としての自分も失う事なく、人間としての姿を獲得しました。

では、全てが終わった今は…?

中盤に貼られていた伏線、みのりが言っていた、人魚姫の物語と同じく、何かを得ようと思ったら、何かを諦めなくてはいけないのかもしれない…それが今です。

私は、ローラはグランオーシャンに戻る、と信じています。

それは、かけがえのない仲間であるまなつたちとの別れを意味するわけで、胸をえぐられる思いですが…

愛する故郷のグランオーシャン。ずっとブレる事なく目標とし続けてきた、「女王になること」も、海の世界を、グランオーシャンを愛するが故でしょう。


人魚か、人間か。。


明日は待ちに待ったトロピカル部主催の一大イベント、トロピカ卒業フェスティバルだっていうのに、明日までに決断するだなんて…何たる酷なことか。。


ちなみに、うちの長女ちゃん5歳は、一回グランオーシャンに戻るけど、またまなつたちのところに戻ってきて、一緒に過ごすと言っています。

まぁ私も、女王様もまだまだ元気そうだし、王位継承ももう少し先でもいいんじゃない?せめて中学卒業するまでは待ってあげて!と言いたいのが本心ではありますが。

だけどそれだとグランオーシャンの立て直しに参加しないことになる。

グランオーシャンからすれば、今一番必要なのは、女王様とともに街を立て直し、引っ張ってくれる時期女王候補(リーダー)。

今、一番大事なことをする、という作品の根幹テーマからすれば、

やはり今、決断すべきことなんじゃないかな。


グランオーシャンの掟〜記憶を消す装置

ローラがグランオーシャンに戻ることを選択した場合、避けて通れないのはこの大問題。

人間と関わった人魚は、その記憶を消されるという…

実際にローラも、幼い頃まなつと、南之島で遊んだ記憶が消されていました。。

私は昨日のnote記事で、金子みすゞさんの、みそはぎの詩について書きましたが、

記憶、誰かや何かへの「思い」というのが、その人の存在を支える核となる、と思っています。
たとえ会えなくても。

そんな私にしてみれば、グランオーシャンの、人間と関わった者は、その記憶を消される、という掟を許すことはできません。

また、ローラにとって、まなつと皆との記憶を消されるなんて耐え難いものだし、ローラが黙ってそんな掟に従うとも思えません。

もし女王になったとしたら、ローラ自らその人魚逹の記憶を消す執行人になる、てことだし、そんなの絶対有り得ない。


そもそも、グランオーシャンになんでこんな掟や装置があるかというと、
寿命が関係してるのではないでしょうか。

夏休みにトロピカル部で行った、まなつの故郷、南之島のとみ婆の話。
とみ婆が話してくれたのは、子どもの頃聞いた、その時の長老が子どもの時に見たの森の人魚の話。
それは今のグランオーシャンの女王様の若い頃の事、と前前回明かされました。
そうすると、その時から、ざっと150年は経っています。(どおりで体長も4mはあるし。)
しかも今の見た目年齢も、40歳くらい?
とすると、寿命300年くらいなんじゃ?と思われます。(人間と同じように老いるのかは謎ですが)

後回しの魔女も、伝説のプリキュアの時代から何百年と生き続けていました。

ということは、トロプリの世界の、人魚の寿命って人間よりずっと長い。

ローラがこの掟を知って反発した時、女王様は、
「あなたにもきっと、いづれ、自らその記憶を消してしまいたいと思う日が来るでしょう」と語っていました。

人間と心通じ合ったとしても、人間は人魚よりずっと早くいなくなってしまう。人魚はその悲しみをずっと背負い続けなければいけない。
長く生きるものの定めとして。

だから、古来より人間と関わった者の記憶を消し、その人魚逹の心を保ってきた。ということなのかと…。


だけどローラは、魔女との決戦の中で、こう言っています。


「あなたの大切な人は、もういない…!だけど、その人を思う、心があれば…!!!」


ローラはとても芯の強い子です。悲しみさえ受け止める覚悟がある、とても強い心を持った…

だからって、ローラだけは記憶残しておいていいよってことにしたら、グランオーシャンの公平・公正さがなくなります。

ローラがグランオーシャンの掟とどう向き合うのか、古来からの掟をいかに覆すのか。
気になって眠れません。


これ解消しないんだったら、帰っちゃペケー!


まなつの最大の試練

明日はトロピカ卒業フェスティバル!なので準備のため学校お泊まり中、ローラがいないことに気づいたまなつは、一人太陽の寝袋を着たままローラを探しに行って、女王様との会話を聞いてしまいました。

太陽の寝袋から見える表情が、衝撃で固まっていました。
ここのカット、太陽の寝袋というコミカルさの中に、まなつの衝撃を受けた表情がすごく印象的だったのですが、よく考えたら見事にまなつの心の中をありのまま描写してます。

いつも太陽みたいに燦々と輝いているまなつの心の、真ん中がぽっかりと穴が空いてしまった状態。
それをこのカットだけで一瞬で描いて、視聴者に強いインパクトを残す…
いや、ほんとすごい。。


まなつはとても明るく、どんなに敵が強くなっても挫けることはなく、みんなを引っ張っていく怖いものなし(お化けは唯一弱みだけど)ですが、こういう子が最もダメージを受けるのは、仲間との別れ。

最終回に向けて、(Blu-rayを買ってまで)まだ見ていなかった前半のストーリーを夜な夜な見ていましたが、

まなつは感情にとても素直で、なおかつ人の10倍は感情が強い。
楽しい時は一際トロピカってるし、苦手なおばけの話にはこれでもかっていうくらいビビるし、楽しみにしてたプレミアムメロンパンがなくなった時は気絶するし、合宿の前の日は楽しみで眠れないから、ローラに一緒に寝てくれって言うし。

だから、大好きなローラとの別れに、耐え切れるのか、、、とても心配です。


まなつが、どうやってこの最大の試練と向き合うのか…

やはり、今、一番大切なことに向き合う中で、乗り越えていくんでしょうね。

今一番大切なことは、ローラを最高にトロピカって送り出すこと。

その後も、今一番大切なことを一つ一つ重ねて。

幼い時のローラとの出会いと別れがまなつの、今、一番大事なことをする、という根幹を形成したわけだし、
今度のローラとの出会いと別れも、まなつをさらに強くするんじゃないかな。

どういう風に描かれていくのか、とても気になります。


残された謎

ローラをプリキュアに覚醒させたパクトは、女王様から受け取った時点ではもともと石化していました。

ということは、過去に、遠い昔に、ローラの他にもプリキュアになった人魚がいた、ということなのかな、、

それに、愚者の棺ってそもそも誰が何のために作ったの?てことと、

後回しの魔女の他に棺を解放しようとした、女王様が若い頃に対峙したならず者、がまだあきらかにされていません。

人魚の掟となんか関係あるのかしら…?

もしかしてそれが、記憶を消す装置や、掟を変える鍵を握っている!?
かもしれない。

人魚の世界と人間の世界は交わるか

最後にこれ、人魚と人間との世界が交ざりあって仲良くなってめでたしめでたし、とか、絶対あってほしくない。


人間と人魚の関係をよしとしちゃえば、掟もなんもいらなくなるけど、

寿命のこと考えると、人間と人魚の時間軸は全く違う。重ならない世界なんだと思います。

それに、トロプリの世界自体のリアリティがなくなってしまうから。

まなつのお母さんが務める、水族館の館長がよく言っている言葉。

「広大な海には、まだ私たちが知らない世界があるのかも知れない。」

人知れず、海の底に存在するグランオーシャン。

姿は見えないけど、この広い海のどこかに人魚が、ローラがいるのかも知れない。

その方がずっと、視聴者にとっての夢が広がると思うので!

すごい、長々と、書いたけど、
トロピカルフェスティバルに、ローラの決断に、人魚の掟に、ローラとまなつの別れに(もはやグランオーシャンに戻る前提)…


これ、30分で描き切れるボリュームなのか!!?


まぁでもとにかく、これまでも期待を遥か彼方に超えて楽しませてくれたトロピカルージュプリキュア。

最高のフィナーレで楽しませてくれることを信じています!

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