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【book】本屋激戦区『津田沼』

私が高校生のときから育った街、千葉県の津田沼は本屋激戦区と言っても過言ではない

まず駅の南口すぐには、『くまざわ書店』がある
駅とほぼ直結しているアクセスの良さは抜群だ!
二層のフロアで、際立ったお洒落さは無いが充実した本が万遍なく取り揃えられている印象だ
おまけに23時まで開いているので非常にありがたい

続いて再開発でマンションが林立する南口エリアには本屋の王道『丸善』がある
圧倒的な蔵書量で専門的な本も非常に充実している
私が建築をやりたいと思ったのも、丸善で出会った洋書の建築作品集のカッコよさに惹かれたところが大きい
ユザワヤも直結している便利さでついつい二つの店を行ったり来たりしてしまうのが特徴だ

そして、後乗りになるが『TSUTAYA』がある
レンタルが併設されているのはもちろんであるが、お洒落な店づくりと棚作りで流行を意識した本のセレクトが際立っている
スタバも併設されているのでゆっくり本を楽しむのもいい

北口に回ると、パルコの中には『ヴィレッジヴァンガード』と『ACADEMIA くまざわ書店』がある

津田沼と言えば、JR津田沼駅と新津田沼駅をいちいち10分くらい歩かなければ乗り換えが出来ないという不便さが売りであるが、敢えてそうしたのかは不確かだが、お陰で乗り換えだけでなく駅周辺のお店が栄えている

中でも『BOOKS昭和堂』は乗り換えの中間にあり、私も幾度となく通った思い出の本屋だ!
コロナ禍でなかなか帰省できていないこともあり、2018年9月に閉店してしまったとのことで非常に残念である

他にも少し離れるが、イオンには『未来屋書店』、イトーヨーカドーには『ブックマルシェ』がある


予備校と大学があり、学生が多いのとやはり乗り換え駅とあって通勤途中のサラリーマンは多い街だ

おまけに喫茶店も充実しており、昔ながらの純喫茶やエクセルシオールやスタバ、ベローチェなどもあり本を買ってゆっくり過ごすことが出来る

これだけ本屋があるが(他にもあると思うが)、私は必ずと言っていいほどTSUTAYA、丸善、くまざわ書店、BOOKS昭和堂をはしごしてはベローチェの2階席のカウンターで過ごす時間が至福であった

コアな本は圧倒的に丸善が優勢だが、大体置いてある本は同じである

だが、本に囲まれた空間はそれぞれ違った趣きがあり、それによって目につく本も違ってくる
その楽しみもあってはしごを繰り返してしまうのだ

決まって本屋に行くと用を足したくなってしまうのは人の常だとつくづく感じたものである

振り返ると本屋は私にとって最高の暇つぶしであり、至福の時間であった

今地方都市の岡山に住んで思うのは、車社会の都市では本屋があまり充実していないこと

もしかしたら通勤に電車を使う人より車を使う人の方が多いことを考えると都会の人より本に触れる時間が少ないのではないだろうか

駅の本屋も8時には閉まってしまい遅くまでやっている本屋はない

電車の本数も少ないので本屋があれば時間を潰せるのにと何度も思ったことか

今思えばあの息苦しい満員電車の中で意気揚々と座れた時の読書時間こそがかけがえのない自分時間だったのかもしれない

私の本屋欲を満たしてくれる本屋が生まれることを切に願う今日この頃である

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