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ちょっとだけ原点回帰


例によって、有料なのは付録のみです。😊

Noteを始めた初期の記事が古過ぎの見られなさ過ぎで、
ページをスクロールしたのでは表示されなくなってきたので、

それらのうち、
多少なりとも思い入れがあるものを
マガジンにでも纏めようかなと思い、
整理を始めたところ、

「いやぁ~、そろそろ原点回帰しなけりゃなぁ~…。
今の方が多少読み易いものが書けている気もしなくはないけれど、
最初の方が意気込みが感じられるかも… 
😅

などと思ってしまいました。>笑

*****

そもそも
私が note を始めたのは、
終活の一環としての生涯ワークにしようと考えたからです。

例えば10年後に
「ポルトガル語の特殊な分野の用語集」といえば
Shiomin Note でしょ」
と、業界で言ってもらえるようになれれば本望だと
考えていました。

いや、まだ考えていなくはないですし、

自分用のデータベースを
分野別に少しずつ整理してもいるのですが、

下手にここもあそこもなんとかせねばなどと思ってしまうと、
てんではかどりゃしないのです。

しかも、一度だけ付録付き有料ノートをアップしましたが、
ドキドキバクバクものでした。>笑

そんなこんなで

「そうか、ベータ版をどんどん出そう!
何はともあれ、慣れなければ何も始まらないじゃん!」

ということで、

事始めとして
(しかも用語集ですらないですが)、
以前本にできればなと思って、
その冒頭部分に入れるべく書いた
ポルトガル語圏諸国の紹介
(言葉に係る事柄メインでかなり主観的なもの)を
有料付録とすることにしました。

今後は「有料もの」がお目見えする頻度が上がる(かも >笑)と
思いますが、有料部分を無視して
ちゃんと読める記事に徹底する所存ですので、

引き続き、気楽に読んで頂ければと存じます。

あ、あと、「有料付録」がどんな感じのものなのかも
必ず分かるような形にしていこうとも思っています。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました!

メガネを直す ネコ

※ 「真面目を目指す Shiomin」、否、
「メガネを直す ネコ」はこたつぶとんさんの作品です。


(有料付録 プレビュー)

世界のポルトガル語圏


世界の国々の中でポルトガル語を公用語としているのはポルトガル、ブラジル、アンゴラ、カーボベルデ、ギニアビサウ、サントメプリンシペ、モザンビーク、東ティモール、赤道ギニアの9か国で、1999年までポルトガルの海外領土であったマカオを加えると10か国に及び、その話者人口は2億5千万人に上るとも言われています。
ただ、この中にはポルトガル語を公用語の一つとしてはいるものの、実際ポルトガル語を話す人口はわずかしかいない国もあるため、外国語としての話者を含めた人口が2億5千万人程度なのではとも推測されます。
また、話者人口で優位に立つブラジルのポルトガル語(伯葡語)と国家数で勝るポルトガルのポルトガル語(欧州葡語)の対立も見逃せません。
上記のような点にも留意しつつ、葡語圏各国について、その言語的特徴を中心に簡単に紹介していきます。

2021-07-15 (16) - コピー - コピー

ブラジル 

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ブラジルは1500年にポルトガル人航海者のペドロ・アルヴァレス・カブラル (Pedro Álvares Cabral) に発見され、ポルトガルの植民地になりましたが、1822 年には独立を果たしています。

独立から300年近くも経っていることもあり、伯葡語には独自性があり、欧州葡語とは顕著な相違が見受けられますが、最大の葡語話者人口を抱えているという点では優位に立っているといえます。日本には在留ブラジル人も多いことから、「ポルトガル語と言えば、ブラジルの言語だ」と思う人も少なくないと思われますが、これは「英語はアメリカの言葉だ」と言うのと同じですね。

しかしながら、欧州葡語からブラジル独自の葡語への移行プロセスの中で起きた様々な事象にも目を向ける必要があります。日本語における外来語には、本来の意味から連想された別の意味として定着しているものや、数ある意味の中から一つのみを特定の和語の別の言い方として利用しているものがあったりもしますが、これに似たことが欧州葡語から伯葡語への移行でも起きているのです。

陽気で快活なブラジル人はフレンドリーで親切な人が多いですが、悪くいうと、がさつで行儀の悪い印象を与えてしまう一面も否めません。そんな伯葡語話者の中には、欧州葡語は「古くさい」、「ダサい」、「滑稽だ」などと感じる人も少なくないのが現状です。また、ブラジルの小話には、時代に付いていけず失敗を繰り返す「マヌケなポルトガル人」が、あたかも落語の世界の与太郎のようなキャラクターとして頻繁に登場します。ポルトガル人としてはこのことを快く思うわけもなく、そんなこんなでブラジル人を一層厳しい目で見る傾向があります。

しかしながら、これまた元宗主国と元植民地という親子のような関係を物語っているようにも感じられなくもありません。

なお、1990年12月にリスボンにおいてポ語圏各国代表者により署名された「表記法に係る議定書 (Acordo Ortográfico)」に基き制定された表記ルール集である「ポルトガル語の新正書法 (Nova Ortografia da Língua Portuguesa)」は 2016年より実質的に適用されています。

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