多分、な~んの思い残しもない前世

モザンビークのあるお役所のでのこと。

そのお役所の中には、何か国かの
プロジェクトチームが部屋をあてがわれており、
それぞれが自らのプロジェクト事務所として使っていました。

朝の到着時や
お昼を食べに皆で出掛けるようなときには、
他国のチームとエレベーターホールで
顔を合わすようなこともありましたが、

お互い詮索し合ったりすることもなかったので、
あの部屋のチームは
ドイツ(だかどこだか)のチームだということくらいしか
知りませんでした。

そのドイツだかのチームと初めてお役所の入り口で出逢った際、
その中の一人のおっさんが、
非常に気になりました。

正直タイプでも何でもない、
どちらかというと、冴えないおっさんという感じで、
しかも初対面だというのに、

「まあ、なんと懐かしい!」

といった感じがしたのです。

相手も「おやっ?!」という顔をして
思わず微笑んだように見えました。

その出張期間中、顔を合わしたのは
3~4回程度、

「Good Morning!」

だの、

「Hi !」

だの程度以上
言葉を交わしたことはありません。

ただ、

最初に逢ったときの
インパクトがありましたから、

なんとなく

「過去世のお知り合いかなぁ~」

と思っていたら、

夢というか、
何かビジョンのようなものを見ました。

1800年代末期くらいかな?といった時代で、
場所は「どこだろう?」と自分に問うてみると、
「ああ、イギリスか!」と、
何故か分かりました。

私は自宅であろう家の、
芝生のある庭でくつろいでおり、
「Kate」と呼ばれていました。

「ああ、いつか霊能者に言われたとおり、
この時も私は「K」が付く名前だったんだナと思いました。

気になった男性の当時の姿を見るには至りませんでしたが、
私は当時その人と夫婦だったのだと理解しました。

子供も二人いたように思います。

そして
私にはめずらしく
平穏無事な人生を送ったように思いました。

だから、
その人に再会しても
「懐かしい」という感情しか沸かなかったのだと思われます。

🌷🌺🌻🌼🌹🥀


もう一件は、
都内の地下鉄の中でのことです。

座っていた私は降りる駅が近づいたので、
ふと顔を上げると、

向かいの席にいた若禿げの「若めのおっさん」と目が合いました。

「わっ、私と同じ目をしている!」

と思い、
なんだかびっくりしました。

同じ日本人同士ですから
大差あるわけでもないのですが、

唖然とするくらい同じ目をした人間だと感じたのです。

まもなく目的の駅に着いたので、
私は普通に下車しました。

そうして
目的地に向かって歩きながら、

「さっきの人は遠い親戚か、
前世で関りのあった人か、
あの世の同じ村の人なのだろう」

と思いました。

🌷🌺🌻🌼🌹🥀


オチも何もない話ですみません。

でも、
何かと波乱万丈で
前世代々いい加減な生き方しかしていないのではと
思われる私にも

清算しなければならないカルマがあるわけでもない
平穏な人生があったり、

死んだら帰るべき場所が
ちゃんとあるんだろうなと思えたりして、

確証はないけれど、
何故だか安心感をもたらしてくれた出来事だったので、

思わず書いてしまいました。

🌷🌺🌻🌼🌹🥀


とりとめのない話にお付き合い頂き、
誠にありがとうございました!


※ 「不思議の国のShiominさん」はこたつぶとんさんの作品です。






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