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日本人までも変えてしまうブラジルの魅力(魔力?)とは


以前もどこかでちらっと書いた気もしますが、
私、某大学で非常勤講師をしていたことがあります。

もの知らずの私が思い込みトークを繰り広げる世界...、
しかも「先生」なる肩書が付き纏うものだから
迂闊に他人にものも訊けやしない…。

自らの「アホ度」が日々上昇していくのをひしひしと感じ、
なんともいえない孤独感にも苛まれ、
6年程で国際協力関連の通訳に転身しました。>爆!

しかも国際協力の世界に導いてくれたのは教え子。

そもそも授業中、

「私の人生願望はあなた方の七光りになることよ~!」

などと公言していましたから、
まさしく「願ったり叶ったり」ってところです。>笑

*****

担当していたのは3~4年生の「作文演習」。

その大学には2年ないし3年を終えて一旦休学し、
ブラジルかポルトガルに留学する学生が多いので、

4月の最初の授業では初めて見る顔ばかりです。

なのに、なのに!


何故か一目見ただけで

「ブラジル帰りの子は、この子とあの子とあそこの子!」

といった感じですぐ分かるんです!!

無論、
「今頃は~青い目に~な~ちゃ~って~🎵」
とかではありません。>笑

ブラジルを体験してきた子達は、

自信に満ち溢れ、キラキラお目々で、
放っているオーラが周りとは全然違うのです。👀

一方、
ポルトガルから帰国した子達はというと、
「そのまんま日本人!」(笑)なので
留学していない子と区別しようがないのです。

なんなんだ~、この違いは~!!


と思い、考えてみたところ、

ブラジルの場合は、

・ 月並みですが、ラテン系の陽気な人が住んでいるから。

・兼ねてより述べているとおり、いい意味での無関心・無頓着があるから。

ということが言えるのですが、

この「無関心・無頓着」についてもう少し掘り下げてみると、

・他民族国家だから皆が違って当たり前。
いわば「みんな違ってみんないい」が
そのまんまそこにある感じ。

・だから誰がどんな格好をしていようが、
どんな突飛な発言をしようが、誰も気にしない。

・そんな環境だから皆、
人の目を気にせず自分が表現できるようになる。

・すると、(たとえ根拠がなくても)
誰もが自分に自信が持てるようになる。

といったことなのだと思うのです。

ですから、
そうではないところからブラジルへ行った子ほど
大きく変わって帰ってくるということなのでしょうね。

*****

一方のポルトガルはといえば、

ヨーロッパの中では貧しい方なので、
それによる劣等感を持っている人も少なくないですし、

大航海時代の栄光にすがって生きているような人もいなくはないですし、

「ポルトガルに行ってポルトガルが大嫌いになった」
という学生に聞くと、

「日本人なんて見たことないから、触らせてとか言われて、
気持ち悪くて…」

といった証言があったり、

私自身、ポルトガルのテレビの
外国人スターへのインタビューなどを観ていると、

「ゲストになんて無礼なことを聞くんだ!」

と思ってしまったことが多々あったりもします。

ちなみにこれについては
アフリカ葡語圏の人も同じ印象を持っているようで、

「ポルトガル人の慇懃無礼なところが嫌い」

という人が少なくないです。

要は、
そこそこの先進国であるが故の
正しいとされる「らしさ」を求める風潮もあり、
「よそ者」に対する偏見などもあるため、

いくら若者とはいえ、
「きちんとさん」のまま
きちんと学校へ通い、
きちんと良しとされる返事をして
一年間ポルトガルで過ごして帰国したところで

人格もなりふりも、そう変わる筈もない
ということなのではないでしょうか。

*****

「根拠のない自信に満ち溢れた人々の暮らすブラジル」って…、

暮らし易くて

日本じゃめったに人に見せられないような
本気の笑顔を見せ合って生きていられるけれど、

大学でのディベートなどになると、
根拠なさ過ぎな自論をまくし立てる輩とかが大勢いて
非常に疲れたことを思い出します。>笑

一方、

日本に戻って、
つい人懐こ過ぎる態度に出ては
引かれたり敬遠されたりしたこともあります。(苦笑)

でも、

教え子の女の子達もうちの娘も、間違いなく
ブラジルから帰国した直後が一番きれいでした。

私を国際協力の世界へ導いてくれた教え子もそうで、
ある時職場で久々に会った際、思わず

「あら嫌だ、すっかり普通の日本人になっちゃったわね…。
最初会った時の輝きは何処へ?」

と言ったら、

「日本ですもの、仕方ないですよぉ~」

と。

*****

そうか、仕方ないのか...。


どうなんでしょうね…、

この日本の「勝手に輝いちゃダメ」みたいな風潮...。

いや、20~30年前とくらべれば、
日本も随分自由になって、
そのおかげで自らを自由に表現している
素敵な若者が増えたなと感じています。

とりわけネット上では年の差なども関係なく、
若い人ともおしゃべりできるのが
とても素敵だと感じています。

それでもなお
日本人は依然日本人、
ブラジル人には遠く及ばす...
と思うこともなくはありません。

もしあなたが
どうしても外せない「たが」を外して
「飛びた~い!」と願うのであれば、

ブラジルに行ってみるのも「手」かもしれません。>笑

教え子を見てきた限り、
とくに若い人がブラジルへ行くと、

とんでもなく大きく美しくなって帰ってきますよ♪

お読み頂き、誠にありがとうございました!


ハッピー ネコ

※ 「ブラジルへ行くと、こんな笑顔になれます!」否、
「ハッピー ネコ」はこたつぶとんさんの作品です。








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