ああ、まどろっこしい!
トップ画像に書いてあるのは、
なぞなぞを会話形式に記したもので、
素直に日本語に訳すと、
Q: 「トラが老人みたいに見えるのって、どんなとき?」
A: 「そのトラがベンガルトラだったとき」
となるのですが、
日本語にしてしまうと、
何故そんな答えなのかも何故それが面白いのかも
てんで分かりませんよね…。
なので解説しますと、
ミソは
「bengala【ベンガーラ】」という単語にありまして、
これは「ベンガルトラ」の「ベンガル」、
つまり
インドの西ベンガル州とバングラデシュを含む南アジア北東部の
地名であると同時に、
「杖」・「ステッキ」といった意味も持つ単語なのです。
ですから、
「Tigre de Bengala」
伯葡語:【チーグリ・ジ・ベンガーラ】
欧州葡語:【ティーグル・ドゥ・ベンガーラ】
という語群は、
通常は「ベンガルトラのことだな」
と理解しますが、
「ベンガルトラ」というトラがいること自体
知らない人からすれば、
「杖/ステッキを持ったトラ」
に見えたり聞こえたりしてしまうというわけです。
🐯🐯🐯
ところで
細長い棒状の道具である
「杖」/「ステッキ」を表すことから、
ブラジルでは
長いフランスパンであるバゲットのことを
「Bengala」と呼ぶのですが…、
これがまた
欧州葡語とは違っており、
こんな ↓ 事情があります。
というわけで、
今年もまだまだ
「2つのポルトガル語」の闘争は続く…
というお話になってしまいました。>笑
お読み頂き、誠にありがとうございました!
※ 「私はトラじゃなくって良かったワ♪」、否、
「ネコと雪景色」はこたつぶとんさんの作品です。