幸せを感じる尺度
LOOBのESAPに参加して5日目。
今日の午前中は大学での英語研修ではなく、
明日小学校で授業をやるための準備、
14日に行うクリスマスパーティーで披露する出し物の練習をしました。
私達が担当するのは小学校3年生の子どもたち。
明日どのような感じになるのか分かりませんが、子どもたちと一緒に楽しめたら良いなと思います。
●150年前に建てられたお家
午後からは、「Camina Balay na Bato」という1865年に建てられたという家(古民家のようなもの)に行ってきました。
フィリピンは、現在のフィリピンになるまでに3つの国から植民地化をされています。
1つ目はスペイン。次にアメリカ。
そして、日本です。
今回訪れた建物はスペイン様式のものですが、
時々天井がオランダのものだったり、ドアが日本式のものだったりとスペインだけではなく、他の国の影響も受けていました。
そこで、生まれて初めての「カカオ100%ドリンク」を飲みました。
フィリピンのパナイ島という場所で作られているカカオだそうです。
このカカオドリンク、フィリピンでは昔の人がたまにお楽しみで飲んでいました。
上級市民はチョコレートエスプレッソにして小さいコップで飲み、下級市民は大きいコップで薄めて飲んでいたと言われてます。
味は、美味しいけど濃い という感想です。
ビスケットのようなものをディップして食べました。
カカオを楽しみ、昔のフィリピンにも少し触れることができる楽しい時間になりました。
●幸せになるために必要なものとは
フィリピン人のボランティアスタッフと話をしていた時のこと。
誕生日の話になり、誕生日がいつなのかを尋ねると
「12月で21歳になるんだ」と言われました。
今月だ!と思った私は彼女に日にちを尋ねました。
すると彼女は「言わない!秘密だよ」というのです。
「自分の誕生日を隠す必要があるのだろうか」と不思議に思っていたのですが、その時にフィリピンの誕生日の文化を思い出しました。
フィリピンでは、誕生日の人がパーティーに呼ばれて祝われるのではなく、
誕生日の人が自分でパーティーを開くという文化があります。
パーティーを開くのにはとてもお金がかかります。
十分なお金が無ければ誕生日パーティーを開くことができないため、フィリピンでは、自分の誕生日の日にちまで人に伝えることは珍しいようです。
それからも彼女と色々な話をしていたのですが、
彼女が「私達が幸せになるために、たくさんのお金は必要ない」という話をしてくれました。
ブランドものを身につけることに幸せを感じる人
たくさん食べて、いっぱい寝ることに幸せを感じる人、
家族と一緒に過ごせることに幸せを感じる人、
幸せの定義は人それぞれだと思います。
私は今、毎日幸せです。
フィリピンに来て、色々な経験ができていること。
家族や友達とは離れているけれど、私もみんなも健康で暮らしていること。
もしかしたら、他の人には考えられないような、耐えられないような生活をカンボジアやフィリピン、今までの人生で送っていたかもしれません。
ですが大変なことや辛いことがあっても、不幸せだと思うことはありませんでした。
依然読んだ本に、
自分を幸せにすることができるのは自分だけ。
みんなそれぞれ、勝手に幸せになろう。
と書かれていました。
自分の気持ち一つで、幸せにも不幸せにもなれる私たち。
一人でも多くの人が今の自分の人生を幸せに生きていけることができたら良いなとフィリピン人の彼女と話していて、そう思いました。
たくさん話をして、たくさん経験をして、一つでも多くフィリピンのことを知ることができるようにしたいと思います!