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適度な挑戦を続ける意味〜手帳の佇まい(19)

日本の綴じ手帳の老舗
「能率手帳」を発売する日本能率協会は
40年近く前にシステム手帳ブランドを
立ち上げた。それがBindex。

今では同社は「能率手帳」を
NOLTYというブランドで発売、
BindexもBy NOLTYと併記している。

僕はおよそ20年前に
このBlueのBindexを購入、
2年程レギュラーとして使用し、
その後、マーケティング等の
データ専用手帳にして、
今も愛用している。

僕のBlue Bindex。当時、シリアルナンバー付き

この手帳の良さは経年劣化を
殆ど感じさせないこと。
その革は多少の色褪せはあるが
全くといっていい程、気にならない。

時を経ても機能的で艶があり、
安定感、安心感では抜群の商品性を誇る。
流石のMadeInJAPAN。

僕らビジネスパーソンの処世術に
こういうのがある。
余生なことをしないこと、
余生なことは言わずに、
派手な振る舞いをせず、
目立たず黙々と、
品質や内面を磨くべく、
一途に業務に励むこと。
奇抜なアイデアとか、
トリッキーな企みはなしで
決して冒険せず、安定感を重視し、
コツコツ長く勤めあげること。

確かに手堅い。
安定的な収入を得るには
無難な考え方だ。
でも面白いだろうか。
ときに挑戦してこそ
仕事の厚みも弾力性も生まれ
躍動感を得られて、喜びがある。
一度切りの人生だから。

程々に、節度あり。
これが肝要。

そういう意味で
Bindexのシステム手帳は
頑丈で機能性があるだけでなく、
日本人好みのファッション性、
そこはかとない美が有る。
程良く冒険、挑戦している。

老舗ブランドの誇り。
長年に亘る蓄積。

400年前の中国の古典「菜根譚」では
努力について、
拙速はいけない。時間をかけて
じっくり、慌てす諦めず、
1、2年でやめるのではなく、
10年、20年続けるつもりで
」と説く。
その努力が真の実力へと結び、
道は拓けていくと。
(「菜根譚」守屋洋、SB Creative)

73年前に誕生した能率手帳が
36年前に生んだBindex、
積み上げたバランスがある。

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