友と揃いの一冊〜手帳の佇まい(29)
僕の友人、漸く50代を迎えた彼の手帳は、「ほぼ日手帳WEEKS」。34年のシステム手帳狂の僕が、2年前、彼に薦めた綴じ手帳です。
その夏、彼は1ヶ月ほど入院し、僕が薦めたその手帳に、病室での日々を書き記していたそうです。
例えば、毎朝必ず同じ時刻に窓外の鶯が鳴くこと、それは決まって午前4時45分との発見。あるいは、その日の看護師さんの優しい言葉。僕は、病室にブラインドから射し込む朝の陽射しと彼の手帳時間を思い描いた。
先日彼から電話があり、「来年1月、また入院します」。