#8 20歳のとき
部屋が描いた作品でいっぱいになっていたので、片付けをしました。部屋を整理すると、ちょっと前に描いたものがたくさん出てきました。
前回投稿したマリオネットもその一つですが、今回は20歳のときに描いた自画像を紹介します。
この作品は元々版画にするための下書きとしてデッサンしたものでした。でも20歳のときの私はあまり版画の知識がなかったので、上手く擦れませんでした。そのため、この絵が20歳の記録として一番残っています。
当時は、遠くを見ていたい気持ちだったように思います。心の中では山をいくつも駆け巡っていくように動いていて、身体がついていくのに必死だったのでしょうか。マフラーが、足の代わりになっているように見えます。多分誰かに引かれたレールに乗りたくなくて、マフラーのなびく方へ、心の赴くままに風に吹かれたかったのだと思います。
それに比べて、今は目の前を見ていかなくては片付けもはかどらないので、当時の逃避行のような感情も貴重だったのかなと思います。少しでも前に進めますように。
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