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詩と散文

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詩と散文まとめ。
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記事一覧

one sheep, two sheep

Dear Sleeping sheep, 受動的な眠りから覚めると、いつかの迷いが夢の底に沈んでいるような静…

柚城
4か月前
9

黙秘権

ーーもうすこしすれば言い訳も化石となって。 遠くで鳴るチャイムの鼻濁音が廻る。ハ短調の海…

柚城
1年前
2

深海魚

嘘になってしまう、指先まで。 多機能不全の蛍光灯に呼び止められた。一度口にすれば幻になっ…

柚城
1年前
3

効用

「健全で、少し冷めた恋をしようね。」 いつの間にか、底の見えない春になっていた。真夜中の…

柚城
1年前
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落下

螟「縺ィ遏・繧翫○縺ー 夢か現実かわからないのなら、被害妄想です。 月を殴ってくると言ったクラ…

柚城
1年前
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架空請求

自己啓発本みたいな蛍光色に怒られた気がしてブラウザバックした。想像していたより被害妄想に…

柚城
1年前
3

Errrrror

ボウルの希望と憂鬱を混ぜこぜにしたような予言は当てにならないし、冷蔵庫の奥の昨日の残りみたいな視線はすっかり生活に馴染んでしまっていて。理想なんて偶像捨ててしまえばいいのに。最低な生活と映画のワンシーンみたいな暮らしは対照的で、それでいて、実際問題大差ないのが不可解なところ。実感の無い真夜中に街灯はいらないのに。いつかのユニコーンはそういうのやめたんだって、しばらく前から姿を見ていない。生きていく上での劣等感は設計し直してみてもカレンダーのばつ印はひとつも減らないし、ページの

スロウ

並べる、本棚に。はじける、はじける、燃える。綺麗に忘れてしまったんだって。そうだっけ、そ…

柚城
2年前
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Ivy

最近は夢ばかりみてわたしが夢だったんじゃないかって星空の底で言ってた。しあわせはふわふわ…

柚城
2年前
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整合性 何処にいらっしゃるのですか。 永遠、だなんて耳を澄まして 平日の午前中には似合わな…

柚城
1年前

千 人影を持たない貴方の孤独が、やっとわかった気がします。 知らない明度の看板に 秒針が…

柚城
1年前
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避雷針 tomorrow≠₄C₁ ? 昨日の夜 死んだような照明の下で人間をやめました 渇いた花の青…

柚城
1年前

週末 味のしない鍍金は悲しいくらい、無関心だった。 プレパラートみたいな共依存。 街の灯り…

柚城
2年前
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斯く言う私も生活の切れ端であなたにとってはグラス一杯の水みたいな机の端の潜在意識。透明感が売りの清楚派だって夕焼けみたいに消えて今となっては街中の透明人間pm7時。月が実るまでの時間をどう有意義に過ごすか考えているけど異国語の本を雰囲気で読み進めていくぐらいしか今の私には思いつかないや。 誰か私に、これからを教えて。 息を吸って吐くだけの、私に。