one sheep, two sheep
Dear Sleeping sheep,
受動的な眠りから覚めると、いつかの迷いが夢の底に沈んでいるような静けさがカーテンの隙間を泳ぐ。グラスに注ぐ街に雨の耳朶を擽る、淡い歌を愛おしく思ってしまえば、きっと空っぽの海には。声から忘れてしまう、ラストノートだけを後悔のまま、流しに下げておいてよ。裸足になるには早すぎたみたい、ね?私だけの兵隊さん、後に残されて、ゆらゆらバタ足で夜を潜る。夢の残骸を愛さないように、真実でないように、未来まで胡蝶の夢で。どうか、名前を呼ばないで。愛