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浜町川と蛎浜橋

スローリー余話
川と橋と美味しいもの#14

埋立前の『蛎浜橋』(写真提供:中央区立京橋図書館)

神田川の東神田あたりから箱崎川(現在は埋立られ首都高速6号向島線)の間を流れていた『浜町川』。1950(昭和25)年に神田川から久松小学校あたりまでが埋立。その後1974(昭和49)年には東側の残りの部分が埋立てられ、その一部が緑道公園となっています。

埋立られた一部は浜町川緑道に

浜町公園方面から甘酒横丁へ向かう途中にある歌舞伎の弁慶像のあたりにはかつて『蛎浜橋』がありました。現在この近くには肉汁溢れるハンバーグの名店が2軒あります。
(以下、『東京Slowly² vol.3』最新号より)

ハンバーガーとビール。てっぱんの組合せ

人形町から生まれた“美味いバーガー”

ブラザーズ 人形町本店

グルメバーガーがまだ珍しかった2000(平成12)年。甘酒横丁から久松小学校方面に抜ける緑道沿いにオープンした「ブラザーズ人形町本店」。その赤いアメリカンなイメージの外観は今や人形町界隈の“美味しい目印”だ。アメリカを代表する料理とも言われる「ハンバーガー」の自由なスピリッツや人生を愉しむ遊び心を日本人の繊細な感覚で美味しくつくりたいというオーナーの思いから人形町で創業。ボリューム感溢れるダイナミックな美味しさの中にもオリジナリティにこだわる繊細な心遣いを表現した逸品だ。町人や職人が多かった街の伝統の息吹を受けついだ“美味いバーガー”。人形町の新たな名物になっている。

ブラザーズ人形町本店
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-28-5
03-3639-5201
営業時間:11:00-21:30(L.O.21:00)
定休日:不定休

七輪でいただく
ハンバーグの新しい顔

東京バーグ屋

目の前の七輪で焼くオリジナルのスタイル

甘酒横丁に2022年にオープンした『東京バーグ屋』。炭の上で最後まで熱々をいただけるこれまでなかったスタイルが話題となり今では遠方からわざわざ通う顧客もいるという人気店。「黒毛和牛を一番美味しい状態で召し上っていただきたい」というご主人の廣瀬さんのアイデアで始まったこのスタイル。炭火を前にちょっとしたバーベキュー気分で食べる楽しみはハンバーグの“新しい美味しい顔”。メニュー名『東京バーグめし』は江戸時代の屋台めしのイメージで発想したというご主人。目の前の七輪で旬の野菜やサラミを焼きながら、好みの加減で焼きあがる黒毛和牛100%のハンバーグを待つ至福の時間をつくってくれたご主人に感謝したい。

以前はイタリアンのシェフだったというご主人の優しい笑顔

東京バーグ屋
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-32-4
03-6231-1839
営業時間:11:11-15:00
定休日:毎月変動するのでInstagramで要確認