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日本橋川と常盤橋

スローリー余話
川と橋と美味しいもの#18

再開発が進む常盤橋周辺

神田橋や鎌倉橋など大手町のビジネス街の際を流れる「日本橋川」。中央区に入ると3つの「ときわばし」があります。上流から1920(大正9)年に市電開設時に建設されその後の東北新幹線工事に合わせ1988(昭和63)年に架橋された江戸通りの「新常盤橋」。江戸城の史跡「国指定史跡常盤橋城門跡」常盤橋公園内の「旧常盤橋」は日本銀行本店前に位置します。そして「常盤橋」は関東大震災の復興橋梁として架橋されました。

3つの「ときわばし」

常盤橋公園より常盤橋をのぞむ
常盤橋公園から新常盤橋をのぞむ
常盤橋から常盤橋公園をのぞむ

1873年創立の中央区立常盤小学校もこの橋の名前に由来するといいます。常盤小学校前にある鰻の名店『日本橋いづもや本店』。こちらでは『鰻の蒲焼』以前の調理法を再現した『蒲の穂焼き』がいただけます。
(以下、『東京Slowly² vol.3』最新号より)

“温故知新“進化する日本橋の鰻

日本橋いづもや 本店

1946(昭和21)年に日本橋本石町で創業。多くのビジネスパーソンをはじめ買い物などで日本橋を訪れる多くのお客様に愛されている名店だ。脂の乗った鰻の旨みを引き出す蒲焼のたれはあっさりとした上品な美味しさ。これぞ受け継がれた「いづもやの鰻重」。

日本橋本石町の御馳走「いずもやの鰻重」

また三代目のご主人・岩本公宏さんが江戸時代以前の鰻の調理法を調べて再現した「蒲の穂焼き」は塩のみで焼き上げ、鰻が魚であると再認識させる旨さと味わいが愉しめる。さらに鰻の魚醤で焼き上げた「いづも焼き」などのオリジナルメニューもある。古くから学びながら新しい姿を求める「温故知新」の精神を感じる鰻料理の進化。『日本橋いづもや』の美味しい理由だ。

江戸時代以前の鰻の調理法を調べて再現した「蒲の穂焼き」
探求心溢れる三代目ご主人・岩本公宏さん

日本橋いづもや 本店
〒103-0021 東京都中央区日本橋本石町3-3-4
03-3241-4310
営業時間:月-土11:00-14:00(L.O.13:30) 17:00-21:30(L.O.20:30)
定休日:日・祝