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正気の沙汰じゃない?フィリピン株投資のプロがおすすめしない銘柄PHAを買う!

どうもshoheybeatzです。

先日、大変興味深い記事がBusinessworldというフィリピンのネットニュースで取り上げられていたんですが、

その記事では、大手銀行のBDO Unibank Incのチーフ・マーケット・ストラテジストが「持っているならすぐ、売った方がいい株」を紹介していました。

実はその中で、今一番私が気になっている企業の株があり、売るどころか買い増ししました(笑)

投資のプロが「今すぐ売りなさい」と言っている株を買い増しするなんて、正気の沙汰じゃないですよね。

でも「この株はまだ上がる」と思ってるから、買いましたし、状況によってはもっと買い足すべきと思っています。

今回はなぜ投資のプロが薦めない株が上がると思っているのか、そのワケについてご紹介します。

Bworldが選んだおすすめしない5銘柄


私が毎日読んでいるネットニュースでBusinessworldがあるんですが、

2月28日に「フィリピンのスモールキャピタルは、アジアで最もパフォーマンスの低い市場で繁栄している」という記事が出ていました。

この記事では、今年アジアで最もパフォーマンスが悪い市場で、リターンが高い銘柄上位は市場価値が1億7,100万ドル以下の株だったと書かれていて、

フィリピンの大手銀行であるBDOのチーフ・マーケット・ストラテジストが以下の5銘柄(リターン率)について購入を検討している場合、注意が必要だと警告しています。

Prime Media Holdings Inc(+ 199%)
Premiere Horizon Alliance Corp(+ 168%)
Vulcan Industrial&Mining Corp(+ 162%)
Basic Energy Corp(+ 134%)
Lodestar Investment Holdings Inc(+ 111%)


なぜかというと、

「こういった銘柄はボラティリティ(変動率)が高く、投機的な銘柄のため、もし途中でこういった銘柄を買ってしまっていたら、すぐに売却したほうがいい」

と、投資家へ注意を促しています。

以前「最近、ペニー株への短期トレードが増えている件について」という記事で、1ペソ以下の株は買わない方がいいと私もお勧めしてますが、

事実、こういう株を「株価が安いし、これからもっと上がるだろう」と高値圏で買ったら、翌日一気にすとーんと下落して「塩漬けになる」というのが一番やってはいけないパターンだと思います。

しかし、何を隠そうこの「持ってるならすぐに売った方がいい」という5つの中にちょうど前日買って、今後の株価の動き次第ではもっと買い足そうと考えていた銘柄があります。

それがPremiere Horizon Alliance Corp.(PHA)という会社なんです。


そこで次になぜ私がこのPHAを買ったのか、なぜ投資のプロが薦めているにもかかわらずまだ売らないのか、その理由についてご説明したいと思います。

フィリピン株のプロがおすすめしない銘柄を買ったワケ

Premiere Horizon Alliance Corp(PHA)は、フィリピンを拠点とする投資持株会社で、子会社を通して、鉱業、不動産開発、ライフサイエンスとテクノロジー、そして観光などのビジネスを展開している会社です。

このPHAがなぜ昨年から上がっているかというと、一つは鉱業とエネルギーが2021年のテーマ株だということ。

もう一つは昨年10月にフィリピンの電子マネーベンチャーであるSquidPay Technology Incがバックドア上場、すなわち「裏口上場」をするために、PHAの55%の所有権を9億2500万ペソで取得するというニュースが報道された為です。

「裏口上場」とは、非上場企業が自社より規模の小さい、または経営不振状態の上場企業を買収し、 上場企業を存続会社とした合併を行う、言わば「乗っ取り」です。

裏口上場は日本では法律で禁止されていますが、フィリピンでは合法で、有名な企業も頻繁に行なっています。

PHAは今後2年間で現金と株式の注入によって、実質的にSquidPayを子会社にする予定です。

2020年5月に設立されたSquidPayは、ポストマネー評価額は11億ペソ(約2,289万ドル)で、すでに1億ペソのシリーズA資金と1億ペソのクレジットファシリティを確保することに成功。

同月にフィリピン中央銀行(BSP)から電子マネー発行者としてライセンスを与えられており、これによりSquidPayは事業を全国展開することができるようになりました。

2021年の第1四半期までにマニラ首都圏での存在感を高め、2021年末までに大都市の人口の大部分にサービスを提供できるようにすることを目指している今、注目されているフィンテック企業です。

ちなみにフィンテックとは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた革新的な動きを指し、その代表的な例としてオンライン決済のPaypalや日本のSUICA、そしてビットコインなどの仮想通貨があります。

日本や米国に比べるとまだフィリピンはこういったフィンテック企業やサービスが少ないんですが、その先駆けとなるSquidPayは今後ますます伸びていくと考えています。

裏口上場とは言え、PHAを買収し、その子会社となることにより、今後成長が期待できるフィンテック企業の株をPHAを通して間接的に買うことができるようになります。

これがPHAの株を買うワケの一つです。

プロがおすすめしない株がこれから上がると思うワケ

私がなぜPHAを今後買い増すつもりなのか、

それはPHAのチャートを見ると、今後爆上げしそうな形を作っているように思えるからです。

それでは詳しく見てみましょう。

株価は3月2日クローズ時のチャートです。

長期的に見てみると、上場トレンドにのっていて、昨年9月に0.23だった株価が今年1月に3.3ペソまで上がり、その後大きく下落して、上下落を繰り返しながら、2月に最高値の3.34を記録しています。

短期的には、サポートが2.72、レジスタンスは3.25(最高値)にあります。

今年1月に一度下落してから、下値を徐々に切り上げながらレジスタンスをトライしていっていて、ちょうど図のような三角形を作ってます。

こういうチャートを「三角持ち合い」というんですが、このまま上値と下値が三角形の内側で値動きをしていき、最終的にはどちらか(この場合上に)抜ける、可能性があります。

MACDでは横ばいですが、MACD線と移動平均線が上昇トレンドになってはいるものの、二つの線がほとんど平行にならんでいて、どちらとも言えない状態です。

しかし、RSIを見てみると、上向きになっていてこれから上昇が期待できます。

なお、今回PHAが気になっているワケのひとつで、こういうチャートの形は、マーク・ミネルヴィニのVCPパターンにも見えてきます。

マーク・ミネルヴィニはウォール街で30年の経験を持ち、全米インベスティングチャンピオンシップで優勝している伝説的トレーダーで、「高値で買って、さらに高値で売れ」という名言があります。

そのミネルヴィニが発見したVCPパターン(上の図)はVolatility Contraction patternの略で、「ボラリティ(変動率)が低くなるパターン」という意味で、しばし株の上昇前に見られるパターンです。

今回のPHAのチャートで言えば、昨年からの上場トレンドで今年に入り大きく一旦下落。その後、上下落を何回か行う度に上値と下値が切り上げられていき、最後にレジスタンスの3.25を超えたときが買いのタイミングとなり、その後株価が大きく上昇すると思っています。

もちろん、あくまで予想ですので、必ずしもそうなるとは限りませんので、注意して見ています。

まとめ

フィリピン大手銀行のマーケット・ストラテジストが「もし持っているなら売った方がいい」と薦めているPremiere Horizon Alliance Corp(PHA)ですが、本当に売るべきなのでしょうか?

確かに、PHA単体で考えるとリスクは大きいと思いますが、フィリピンで新しいデジタル決済サービスの提供を目指しているフィンテック企業のSquidPayがPHAを買収し、裏口上場するということを考えると、

このリスクを取るのも面白いかなと思ってます。

こういう銀行のストラテジストは、リスクヘッジをして、安定したリターンが期待できる銘柄を薦める人たちだと思いますが、私はプロではないですし、フィリピン株の超初心者です。

しかし、これからもこの国で生活していく者として、日本では当たり前のような電子決済サービスが普及するフィリピンの未来にも期待していますし、

もちろん、投資は自己責任だと思っています。

みなさんは、今回のようにプロにやめた方がいいと勧められているようなものに投資しようとする場合、どのようにされますか?



※これはあくまでフィリピン株シロウトの、しかも3月でやっと投資歴1年を迎える初心者の考えです!

必ずしも、上記のように株が上がるとは限りませんので、その点はご了承ください。

引用:

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