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フィリピンで1番のお金持ち(SMモールのオーナー)SyファミリーとSM財閥、その資産や株価は?


どうもshoheybeatzです。


フィリピンにいる20人の億万長者のうち、9人は実は中国系だということがわかっています。

先日アヤラモールのアヤラ財閥についての記事を出したんですが、

フィリピンにはSMショッピングモールというモールの数がダントツで、全国どこに行ってもあります。

そのSMモールを管理、運営しているのがSMプライムホールディングスです。


このフィリピンで最大の資産を持っているのが、中国系フィリピン人のSyファミリーであり、

SM財閥は故ヘンリー・シーという華僑のビジネスマンが創設した企業です。


今回はそのSyファミリーとSMインベストメンツコーポレーションについてご紹介します。

Sy(シー)ファミリーとSM財閥


フィリピンに住む中国人の超富裕層は、ブルームバーグの2020年のランキングでアジアで10番目に裕福であり、「最も裕福な人」のトップに常にランクインしているSyファミリーです。


2020年11月に発表されたランキングではSyファミリーは197億ドルの純資産を持っていて、SMグループは約2,800の小売店と約2,000 の銀行支店を運営しています。


ヘンリー・シーが率いる名家は、中国のアモイ出身で、1930年代にフィリピンに定住しました。


ヘンリー・シーと彼の家族は、食品と靴の小売から始めて、銀行や不動産にまで広がり、現在はバンコ・デ・オロ(BDOユニバンク)、SM スーパーマーケット、SM デパートなどを経営しています。

なお、フィリピンではSMのことをShoes Mart(シューマート)と呼ぶ人たちがいるんですが、shoes=靴のことであり、SMの前身が靴屋であったことからきています。

SMインベストメンツは、SMモールを管理、運営しているSMプライムホールディングスとフィリピン一位の銀行と言われるBDOユニバンクを所有しています。

2021年のフィリピンの億万長者ランキングでは、4位にハンス・シー(30億ドル)、5位ハーバート・シー(30億ドル)、7位ハーレー・シー(27億ドル)、8位ヘンリー・シー・ジュニア(27億ドル)、9位テレシタ・シー(27億ドル)、10位エリザベス・シー(24億ドル)とトップ10の半分以上をSy一家で占めています。

(ちなみに1位はVistaモールを所有しているマヌエル・ビリヤールで資産が72億ドルでした)


2019年1月のヘンリー・シーの死後、息子のハーレー・シーがSMインベストメンツのエグゼクティブディレクターを引き継ぎ、テレシタ・シーとヘンリー・シー・ジュニアが副議長と副議長のポストを保持しています。

故SM創設者の退任にもかかわらず、彼の相続人は、2020年、2021の億万長者リストに基づいて、139億ドルと推定される総資産を持ち、フィリピンで最も裕福な中国系フィリピン人ファミリーのままとなっています。

SMインベストメンツ


SMグループとしても知られるSMインベストメンツコーポレーション(ティッカーシンボルSM)は、ショッピングモールの開発と管理、小売、不動産開発、銀行業、観光業を行うフィリピンの複合企業です。

ヘンリー・シーによって設立され、フィリピンで最大の複合企業の1つになり、全国に208店舗を展開するフィリピンの小売業における主要なプレーヤーとなっています。 

これらのうち、47はSMデパートで、38はSMスーパーマーケット、37はSMハイパーマーケットで、86はSaveMoreというモールになり、モールの開発、管理、運営をしているのがSMプライム・ホールディングスになります。

銀行業では、BDOユニバンクというフィリピンで資産、が1番の銀行を所有しています。

2020年のSMグループ業績


SMインベストメンツコーポレーション(SMIC)は、2020年の純利益が48%減少したと報告しました。


SMICによると、2020年の収益は234億ペソで、2019年の446億ペソをはるかに下回っています。

グループの連結売上高は3,942億ペソで、2019年に記録された5,020億ペソより21.5%低かったとのことです。


グループの銀行および不動産事業は純利益の55%および33%を占め、小売業は12%を占めました。


なお、SM PRIME Holdings Incは、2020年に純利益が52.8%減少して180億ペソに達し、モール事業セグメントの売上高が2桁減少しました。

SMインベストメンツの株価

SMインベストメンツ(ティッカーシンボル:SM)は、フィリピンのメインベンチマークであるフィリピン総合株式指数PSEインデックスの構成銘柄であり、フィリピンのブルーチップ株(優良株)の一つです。

2021年7月166日時点での株価は956ペソで、コロナ前の1100ペソに戻ってません。

まとめ


フィリピンで最大の財閥であるSMインベストメンツは、中国出身のヘンリーシーが靴と食品の小売から始まり、現在SMモールとBDOユニバンクを所有しています。

ヘンリー・シーが他界した後、その家族が彼の資産と会社を引き継いでいますが、依然としてSyファミリーとSM財閥がフィリピンで一番の資産を持っている企業として君臨しています。



引用

https://www.sminvestments.com/

https://newsinfo.inquirer.net/1404711/45-of-chinese-billionaires-reside-in-ph-study/amp
https://en.m.wikipedia.org/wiki/SM_Investments
https://www.rappler.com/business/sm-investments-corporation-earnings-report-january-december-2020
https://www.rappler.com/business/filipino-billionaires-grow-wealth-coronavirus-pandemic-forbes-list-2021

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