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Snip!の旅本

新年初の読書は京都で旅の本をつくるユニットSnip!による『中国雲南省 喉をひらく旅』。つい先日、このユニークな二人の存在を知り、台湾を機にした熱量半端ない中国奥地への探訪に強く惹かれ、その日々を読みたどりたくてたまらなくなった。桃源の域に心身を酔わせる茶葉をめぐる旅。きっかけはnoteで公開されているが、このすうっと関心を喚起する気持ちがこもった素晴らしいテキストを眼にしたら、本編を通読せざるを得なくなるだろう。

amazonでオーダーした本はユニットのひとり、デザイナーのSaoさん自身から発送され、開封したらメッセージ入りのパラフィン紙に包まれた本に、紅白の紐、植物、お香が添えられていてセンス良く、美意識に満ちたパッケージに感嘆の声が漏れ出てしまった。



もし、京都に暮らしていたら、感動のあまり即、お礼に駆けつけたくなるほど、情愛あふれる贈りようだ。

もしやと思い、パラフィン紙を広げて本にあてがってみたら、案の定、あんばい佳いブックカバーとなった。なんて気が利いているんだ!
果たして、中身も旅の臨場感が満々でぐいぐい引き込まれて一気に完読。デザインと写真のビジュアルも秀逸すぎて、夢中に貪り読めた。読後の余韻も本当に久しぶりに深い。ぼくはこの先、遠くを旅する機会は皆無になりそうだが、紙上で二人に憧れの地に連れて行ってもらえる。これからの新たな旅が楽しみで仕方ない。

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