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三脚の改良

一日中、異国の土地勘無い街を歩きまわり、シティガイドを制作していた10年ほど前に、リュックサックに収まるコンパクトさと携行の負担を軽減するイタリア、マンフロット社のカーボン三脚『Befree』を要に駆られて購入した。

それまで常用していたアルミ素材の三脚と比して嘘みたいに軽く、旅先のみならず日常のスナップにも三脚を持ち出す機会が格段に増えた。

ずっと気に入って愛用してきたが、最近、日没前後のビーチで撮影しているとき、妙に三脚がグラつくことに気づいて脚元を見たら、石突と(ラバーフット)と呼ばれる先端部品のひとつが消失していた。砂にめりこませた際に抜けてしまったのだろうか。長年の使用を支えるため豊富にスペアパーツを用意する信頼のメーカーだからと調べたら『R1039,18』という専用石突部品を入手すればよいことがわかった。

しかし自分の『Befree』は旧タイプのためか、ネット上ではどこのショップも品切れ状態のよう。

困ったなぁとリサーチしたら『ラバー/ステンレススパイク付き石突12SPK3』が旧Befreeにもフィットするよと教示するblogを見つけて安堵。ビックカメラのポイントも使って格安にネット購入した。専用パーツではないけど、なんなく代替えできちゃう。このあたりのおおらかさと交換パーツの多様さがありがたく、マンフロットがいっそう好きになってしまう。

親切なことに専用マイナスドライバーも付属し、瞬く間に交換完了。しっかりした造りだからちょっと重く、Befreeのコンパクトさがほんの少し損なわれてしまったけれど野外での安定性はずいぶん向上した気がする。

たぶんステンレスの尖ったスパイクが効いているんだね。

木の床やコンクリートなどフラットな地面上での使用時は、ラバーキャップをくるくる回せばスパイクを隠して設置面を平らにできるシンプルな機能も素晴らしい。日用品をなかなか具合良く改良できたと嬉しくなる。

脚の伸縮時にパチンパチンと開閉するレバーがかつてのマンフロット製三脚の特徴だったし、その確実かつスムーズな操作性が好みだったから、より洗練された現行品よりも武骨な旧タイプをぼくは愛でたい。安定性も改良され、まさに#新品よりもずっといい、好例かな。ずっとずっと使い続けよう。

#マンフロット
#三脚
#Befree
#新品よりもずっといい

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