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本当は教えたいレストラン
数ヶ月に一度、東京佃島に暮らす家族と鎌倉の霊園で落ち合い墓参りをする。その流れで葉山へ移動して昼会食を楽しむのも恒例に。ここ数年は決まって木古庭(きこば)の「鳥ぎん」での焼き鳥&釜飯が定番だったけれど、人気店ゆえ開店前から並んで待つのが面倒なのと、安定した美味しさが魅力でもマンネリ化して気がして新たな食事処を開拓しようということに。
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●霊園からのアクセスがスムーズ
●駐車場が広々している
●車椅子に乗る父が楽々過ごせる
●地元の人にも知られていないほどマイナーでとても空いているし、観光客がいない
●和洋のメニューがあり、そこそこ美味しい
5つの条件をもとにリサーチしたら、たまたま湘南国際村に理想のレストランを見つけた。
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研修施設「ロフォス湘南」内の「ACTY(アクティ)」である。何度も前を通ってきたが、まさかここにレストランが潜んでいようとは。コアな口コミで存在を知ったが、地域住民ですら気づいていないのではないだろうか。施設には全国から来る研修生のためのホテルもあり、このレストランともどもインターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツ(ihg)が運営しているという。宿泊も食事も研修生しか入れないかと思いきや、「ACTY」は当面の間は一般の人もランチタイムのみ予約制にて利用可能だそう。一流のホテルが供する、上質な地産食材を使うランチメニュー。これは期待できるというもの。
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和食の御膳定食やカジュアルな洋食まで、和に主軸を置いたラインナップ。バリエーションは多くはないが、貸し切りみたいな静穏な空間でゆったりと味わうことができて、ぼくと同様に人混みが苦手な家族は一様に賞賛。風雅な心地でデザートまで満ち足りて堪能してしまった。
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5つの条件を満たす葉山では希少なレストラン。佳いところに出会えたぞと喜び、今後は我がファミリーの会食場として目指しそうだ。
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下界の家に戻ろうと駐車場に出たら、気になる廃墟めいた建物が眼に入ってきた。直観的に、伝説の集合住宅「葉山ハイツ」だと思った。
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東京から葉山へ移住するきっかけになった雑誌「BRUTUS」316号(1994年発行)、『湘南プロヴァンス』特集。葉山を中心に独創的住空間を美術作家・永井 宏さんたちが深掘り取材した記事のなかで「葉山ハイツ」が取り上げられていた。葉山国際カンツリー倶楽部がゴルフ客向けに用意した宿泊施設だったが、記事が出た当時はさまざまな職の人にレンタルしていたようだ。現在は無人で建物は朽ちるにまかせているが、倶楽部内の敷地ゆえ立ち入りは禁じられている。地元住民も場所すらよくわからない秘密めいたスポットつながりの縁を想いつつ、そうか!ここに潜んでいたのかと膝を打った。
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