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#24 標高2000m雲上の休暇 

~ゆっくり行く者が遠くまで行く~スロージョギングで世界6大マラソン

今年の夏は、かなり暑く感じる。
部屋の中は常に冷房をつけて、時々、2024パリオリンピックを観ている。
夜になると、何とか面倒くさい気持ちに蓋をして、走りに行く。
熱中症になっては元も子もないので、一度に長い距離は走らないけれど、その代わり頻度を上げて走る。

とにかく涼しいところに行きたい。
北に行けば行くほど涼しい、という訳でもなく、やはり標高が高い場所が涼しいと思う。
標高の高いところで、緑に囲まれながら、ゆっくり温泉に入って骨休めをしようと決めた。

まず目指すのは、骨休めだけに、白骨温泉。
「3日入れば、3年風邪をひかない」という言い伝えがあるらしい。
途中、美ヶ原高原に寄り道をして、山道をどんどん上っていく。
どんどん涼しくなってくる。

あっという間に標高1900mで涼しい~♪

宿泊は「湯元斎藤旅館」。
露天風呂が付いているお部屋が希望だったので、「介山荘」という館に宿泊。
文人の「中里介山」が、小説「大菩薩峠」の構想を練った場所というのが、名前の由来だそう。

まずは、露天風呂「鬼ヶ城」に入る。
淡い水色の温泉で、ほんのりと硫黄の匂いがする。
洗い場は無く、ただ浸かるだけの温泉。
じんわりと身体が温まる。
貸し切り状態で、のんびり。

それから、大浴場へ。
こちらは、かなりの賑わい。
内湯と露天風呂と両方とも入る。
白く濁っているお湯につかっていると、より健康になっていく気がする。

その後はいよいよ、お待ちかねの部屋の露天風呂に入る。
自分だけのお風呂なので、気兼ねなく本を読む。
暑くなってくると、隣にある広縁の椅子に座って外気浴をする。
そして、また露天風呂に入る、を何度も繰り返す。
今回の本は、「ランニングの処方箋」にする。
“医者の僕が走る理由“という副題に魅かれた。
走らない休日なので、せめて理論を学んでおこうと思う。

露天風呂を独り占めできる幸せ

大して動いていないのに、ご飯が美味しい。
そして、食べ終わる頃に花火大会が始まった。
毎年、白骨温泉では、必ず8月8日に花火大会があるらしい。
それに合わせて宿泊予約した訳ではなかったので、嬉しい誤算!
渓谷から上がる花火が珍しい。
旅館のお部屋から、気軽に見られるのもラッキー。

翌日は、高峰温泉に向かう。
さらに高度を上げて車を走らせる。
200mくらい進むと、2℃くらい気温が下がっていく。
ランプの宿 高峰温泉」に到着した頃には、車の温度計が18℃になっていた。
涼しい!

大自然の中のお宿

ここは、「日本秘湯を守る会」の会員宿。
他の会員宿は、日帰り温泉で利用した事があるけれど、宿泊は初めて。
宿泊者だけにくれるスタンプカードがあると教えてもらう。
様々な宿のスタンプを10個集めると、好きな一箇所の宿にご招待してもらえるそう。
俄然やる気が出てくる。

評判の温泉は、「標高2000m 雲上の野天風呂」。
眼下に雲海が広がる。
こんなにも見事な景色の中、お湯に浸かる幸せ♡
涼しくて、ずっと入っていられる。

生まれて初めて雲海を見た!

18:00過ぎに夕食の部屋に行くと、満席。たくさんの方々で賑わっている。
色々なお話に花が咲いているようで、楽し気な空気に包まれている。
お料理も美味しくて、食前酒から、ビール、ワインと進み、すっかり日が暮れてしまった。

(左)お肉も柔らかい (右)ワインのプレゼントプランにしてみた

20:30から星空観望会がある。
外は明かりもなく、空気が澄み渡っている。
目が慣れてくると、かなりの数の星が見えてくる。
久しぶりの星空観察。
大きな望遠鏡が4台あり、スタッフが様々な星を望遠鏡に入れてくれる。
皆でわいわい言いながら、望遠鏡を覗き込む。

宿の入り口に貼ってあったポスター
「明かりがないから星がある」心の底から納得!

翌日の朝ごはんの時、気が付いたことがある。
昨夜の夕食時は、みなさん、ほぼ浴衣を着ていた。
でも、朝には、それぞれTシャツを着ている方が多かった。
そのTシャツには「〇〇ハーフマラソン」「〇〇3デイウォーク」etcの文字が見えた。
私より先輩に見える方々も、皆さん健脚!
私も、いつまでも丈夫な足で、好きな所へ行けるようにしたいと思えた。

昨夜も食べ過ぎたので、あっさりご飯がちょうどいい

チェックアウトした後も、あまりの景色の良さ、涼しさで離れがたい。
宿のスタッフの方が「チェックアウトした後も、何度もお風呂入っていいですからね~」と立ち去る時に声をかけてくれた。
それなら・・・と、近くをお散歩したり、おいてある椅子に座って、このnoteを書いてみたり、長々と過ごす。
涼しくて、そよそよと風が吹き、すごく気持ちがいい。
ウグイスが何度も何度も鳴いている。
ちょうど春の気候という、気温なのだろう。

ここで一日過ごしてもいいね、と言うほどの快適さ

車を走らせ軽井沢に向かう。
途中、嬬恋村の農産物直売所「あさまのいぶき」というところを発見して、Uターン。
ここでは、生産者の方が直接農産物を持ってきて、棚に並べていたりした。「キャベツ419」(幻のキャベツ、いつも人気で品薄らしい)と、「ドルチェ」というトウモロコシ(とても甘い!)を購入。
どちらも大ヒットで、いつものスーパーで買っているものとは大違いだった。

キャベツ出荷量日本一は健在!
空気がごちそう♬

軽井沢に到着。
大人気のリゾート地には、たくさんの車、観光客、別荘族etc…
ランチをしようと、「ベーカリー&レストラン沢村」へ行く。
駐車場に入るのも、お店に入るのも一苦労。
広々とした店内、緑が眩しいテラス席、美味しいごはんやパンなど、人気なのも頷ける。
新宿のNEWoManにも「ベーカリー&レストラン沢村」が入っている。
こちらも人気で並ぶことが多い。

ラザニアも、お代わり出来るパンも、美味しい

腹ごなしに、軽井沢アウトレットショッピングプラザへ行く。
のんびりと2時間くらい見て回る。
ここで何とか、本日の歩数を稼ぐ。10882歩。

ここ数日、よく休んだ。
帰ってから、また、ぼちぼち工夫しながら、走りたい気持ちが湧いてきた。
(続く)


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