網膜剥離やってました/事前準備・あったほうが良かったものリスト
独居・同居問わず必須
まずは同居者に家事を任せられる人も任せられない人も「網膜剥離罹患者」全てに必要と思われるもののことから。
健康保険限度額認定証
加入している健康保険の担当者(社会保険なら勤務先の健康保険担当者、国民保険なら役所の保険担当窓口)に発行を依頼して受け取り、手術当日に窓口に提示すると支払い額が軽減されるヤツです。なるはやで申請して手術日も可能な限り遅らせ確実に手に入れたほうがいいヤツです。私の場合は申請してから結局二週間かかり、もちろん手術に間に合いませんでした。
緊急性が高くて手術を急ぐしかなかった場合やどうしても届くまで手術を延期できない場合も多いと思いますが、その時はやむを得ず窓口で全額(10万〜15万円程度)を支払うことになります。最終的には限度額を超過した分は申請すれば払い戻されるのですが、若年独居だとどうしても現金では用立てられないこともあるので、貸付制度など要相談です。
散髪
とにかく髪は短いほうがいいです。二週間カットはおろか洗うことすらできないということを忘れてはいけない。正直可能ならスキンヘッドにしたかった。
サングラス
百均の、UVとか全然カットしてくれないただの色眼鏡でも十分です。手術の2時間前から瞳孔を開く散瞳剤という目薬をさす必要があり、病院までの移動が眩しくなるのでその間にかけておくのです。
洗顔用ヘアバンド
これが案外便利。毎日の点眼時にも便利なんですが、特に術後一週間は手術をした方の目に髪などが入ると感染症のもとになるので、常に着けておいて髪を押さえることができて安心。
穴あき枕
手術当日は眠るときも必ず下を向いていなくてはならんわけですが、コレが結構怖い。寝てる間に窒息しそうで全然寝付けないわけです。私が持っていたのは百均で売られていたというU字のネックピローだったんですが、コレだとどうあがいてもなんか不安で結局使わないで終わってしまったため、病院が貸し出してくれるちゃんとした穴あき枕だったらもっと呼吸しやすかった可能性が高かったのかもしれないなと。
でも下向き絶対は手術当日だけなので、最悪寝なくてもいいさくらいの気持ちで過ごした方がいいと思います。
ドライシャンプー・体拭きウェットシート
いずれも使ってると気休め程度でしかないな……という気持ちにはなるんですが、なかったら絶対もっとひどいことになってたよな……という意味で必須アイテムでした。どちらもドラッグストアの介護用品コーナーで手に入ります。
顔を拭けるウェットシート
私は赤ちゃん向けのお食事用手口拭きで顔を拭いて洗顔代わりにしていましたが、もっとこう、化粧品寄りの化粧崩れシートとかのほうがスッキリ感あったかもしれない。顔がスッキリするだけで気分が割と変わります。
整腸剤
うつむき期間が一週間を過ぎた頃合いで、たぶん便秘や下痢に見舞われます。仰向けになれないために腿を動かすことができず、腸の動きが悪くなっての不調と思われるので、念のため用意しておくのがいいかと。
ストロー付きカップ
あんまり顔を上げずに飲み物を飲めるのであったほうがいいかなと思って買ったわけですが、思えば目薬さす時に上向くんだから飲み物飲むのに少し上向くくらい何ともなかったかな……と思いつつ。
下を向いてできる何か
例えば塗り絵とかクロスワードとかナンプレとか……? タブレットで動画を見るとか……かな……? 眠れないけど顔を上げているわけにはいかないみたいな時間を乗り切る手段です。スマホゲームもアリっちゃアリ。私はその他には般若心経を写経していました。
自分を許すこころ
もうね、何はなくてもコレだけはあったほうがいいです。眠れない自分、昼夜逆転する自分、髪や肌がベタつく自分、仕事できず収入がない自分、眼軟膏上手く塗れなくてチューブ汚染しそうな自分、知らないうちに仰向けに寝ていた自分、なにかがそこはかとなく怖い自分を許す心。眠れない時には寝ず、眠くなったら寝て、お腹が空いたら食べ、減ってなければ食べなくていい、と自分に納得させる、そういうときの般若心経ですよ。
独居者必須
家事をやってくれる同居者がおらず、一人で2週間をやり切る場合に必要なアレソレをご紹介します。いつでも誰かが買い物や家事を代行できる状態の方は軽く流し見て参考にしていただく程度で十分かと。
家賃・税金等の支払い
自宅療養が月のいつ頃になるかによっても変わるかと思いますが、払込系は手術前に済ませておくのが間違いないです。一度うつむき期間始まったら通院以外で家から出てはいけなくなるので、期日が迫っても急いで払込には行けなくなります。引き落としに変えられるものは変えておくのもいいかも。
現金の用意
うつむき期間中も通院が数回(術後3日間、5日目、1週間目、2週間目あたり)あるのですが、病院の多くはクレカやペイペイなど電子決済に対応していません。うつむき期間に長い時間頭を上げていてはいけないので「ATM使おう」と思ってすぐ使える状態ではなくなります。手術当日までに多少多めの現金を手元に用意しておくのがいいでしょう。
タクシー配車アプリ
通院にタクシーを使うならあったほうが絶対便利です。電話かけなくてもタクシー呼べるし、予約配車できるし、到着したらメッセージが来るのでそれまで病院の待合室でうつむき姿勢を保って待っていられる。
ただし来るタクシー会社が選べず、乗り降り場所によっては回り道をするのでその分高くつくこともあり、慣れるまでは授業料のつもりで割高に支払う覚悟はいるかも。
個包装綿棒
何でもいいからまず最初に買え。余ってもいいから多めに買っとけ。余ったら救急箱なり非常用持ち出し袋なりに入れておけあって困るものじゃねーから。
というのも、毎日の点眼時に眼軟膏といって目に塗る軟膏があるんですよ何言ってるかわかんねーかもしんねーけどあるんだコレが本当に。コレを塗るのにこの個包装綿棒があるのとないのとじゃ楽さが全然段違いなんですわかってくれ。詳しい使い方は眼科の看護師に教わっていただきたいんですが、いざ探すと結構見つからないので手術前に通販してでも買って手元に置いておいたほうがいいです。
アイ浄綿
目元を拭える消毒ウエットシート。手術した目元が痒い時にももちろんですが、個包装綿棒なしで眼軟膏塗る時、軟膏チューブが目に触れてしまった気がしたらコレでチューブを拭いて消毒する。授乳前に乳首を拭うのにも使えるくらいの安全仕様なのでご安心ください。コレは結構どこの薬局でも扱っているので、足りなくなったら病院近くの薬局で買っても間に合う。
ゴミ袋(大)
2週間計4回の可燃ゴミがコヤツにかかっている。一人だと食事もレトルトやUber頼みになってゴミがかさばるため、最後にまとめて出せるよう大きなゴミ袋を用意しておくのがベター。私はゴミ箱には小さめの袋を入れておき、一杯になってきたら口を縛って大きなゴミ袋に入れる、というスタイルを取っていました。
ティッシュ・トイレットペーパー
言わずと知れた生命線。買い置いたものは顔を上げなくてもすぐ出せるように床の上に置いておくのがベター。
電気ケトル
コレがあるとお湯を沸かすのに火を使わなくて良く、沸くまで寝て待っていられるのが良い。
保温ポットもセットで……と思って入手しておいたんですが、よっぽど高品質でないと半日で中のお湯が冷めるのであんまり価値なかったかもしれない。
ペットボトル飲料
普段はポットに麦茶パックと水を入れて水出し麦茶を作っていたのですが、念のため2リットルペットボトルでお茶や水を買っておきました。5本程度だと一週間で飲みきってしまって後に追加を通販したので、最初から2リットルを10本くらいは用意しておくのがいいかも。起きている時間が短いと意識して水分を取る必要があるので、たぶん思っているより消費が早い。
レトルト食品
とにかく買い物に行けないし料理も出来ない、準備に時間もかけられないのでしこたまレトルト類を買い込み親にも多少送ってもらいました。丼系やカレーなどだけではなくお湯だけで飲める味噌汁、梅干しや海苔の佃煮、おかずのり、缶詰、温めるだけでいいパック惣菜など、可能な限りバリエーションを豊かにしておいたほうがいいです。途中で野菜や揚げ物が恋しくなる日が来る。一応デリバリーという手もあるので、そこは各人の好みやお財布事情と相談で。
余談ですがどうしても食欲が微妙な日とか、お腹の調子はイマイチのくせに空腹感だけはあるみたいな日も出てくるので、そういう時にサラッと食べられるレトルトお粥は多めにあったほうがいいかもしれない。小腹減りや朝食には食パンとか。食パンは結構カビやすいので、あらかじめ1枚ずつラップして冷凍しておくのもいいかも。
使い捨て食器
割り箸やプラスプーン、紙皿紙丼など。とにかく洗い物を作らない。
蒟蒻ゼリー
小腹減りにもいいし、大体一週間目を過ぎたあたりで便秘に悩まされるため効率よく食物繊維を得る方法としてオススメ。よほど嫌いでなければパックのを数個おいておくのがいいかも。
スナック菓子・飴
なんか甘いのやジャンクなのが食いたい! だがしかしデリバリーするほどではない! みたいな気持ちを収めるのに活躍します。大袋より小分け包装になったヤツが良いかと。
サポートをいただけると、私が貯金通帳の残高を気にする回数がとっても減ります。あと夕飯のおかずがたぶん増えます。