感情は音楽の形(宇多田ヒカル『初恋』について)
隣のデスクの人と宇多田ヒカルの話をしていたら一日が終わった。
最近、朝晩は必ず宇多田ヒカルの新譜『初恋』を聴いている。仕事中もずっと頭の中を流れているので実質寝ているとき以外は宇多田ヒカルを聴いている。わたしは別に彼女の熱心なファンというわけではなく、幼い頃に突如彗星のごとく現れた「なんだかよくわからないがすごい(らしい)人」としてテレビや車のステレオから聴こえる音楽をぼんやり聴いて、だいたいの変遷をなんとなく追いかけていた程度の人間に過ぎない。しかし、昔はたしかに「なんだか