マガジンのカバー画像

music/theater

19
音楽・演劇いろいろの感想や考察など
運営しているクリエイター

#コラム

解体された世界の果てに――20180722『半神』

7月22日、野田秀樹作・中屋敷法仁演出による『半神』を観に行ってきた。 土曜日の昼下がり、近所のTSUTAYAにて偶然手に取った雑誌。ティモシー・シャラメが表紙を飾り、吉沢亮と松坂桃李の名前が並んでいる。おそらく同じ理由で、いろんな手に取られ続けたその雑誌は表紙の端がすこしめくれあがっていた。 シャラメの映画祭コーディネートをべた褒めするページに一緒になってべた褒めし、吉沢亮の見開きにうっとりし、松坂桃李と唐沢寿明の対談を斜め読みし、たどりついたのは映画とライブ、演劇の情報ペ

I My Me Mine 或いは届かないSehnsucht.

 物語るとは、神に自分の存在を証明すること。  わたしはここにいる、ここで、息をしている、今ここにいる、ここにいる、ここで生きている、生きている。わたしの生を、この呼吸を、存在を、全力で訴えるため声を上げるもの。  --- --- --- --- 歌手 鬼束ちひろについて書きました。 10,000字を超えるという自分でも引く結果になったうえ多大な妄想と誇大解釈オンパレードの力技で押し切っています。 フィクションとしてお楽しみください。 「自分を、たかが歌手風