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【いちばんすきな花】正解も間違いもない。



まちがいさがし

って

どっちがまちがいなの?

そんなことを疑問に思える子供になりたかった←


なんて奥深いんだ。


こっちにはあるけど、こっちにはない。
私はなぜか自然と、ある方をが正解で
ない方を間違いないにしていた。

でもそれだって間違いではない。
どっちでもいいのだ。
ない方を正解にして
ある方を間違いにしたって
どっちでもいい。

いろんな見方がある。
いろんな捉え方がある。

それって人間同士でもいえることだ。

同じ人物であるはずの美鳥ちゃんは
4人が4人、全く違う印象を持っていた。

いつもイライラしている
ふわっとしている
教師であり塾講師である
学生時代めちゃくちゃ荒れていた。

正反対の美鳥ちゃん。

でもどれも全部、美鳥ちゃんなのだ。

この人にしか見せない自分がいる、
この人には見せない自分がいる。
同じつもりでも家族、友達、恋人
微妙に違っているものだ。
美鳥ちゃんの場合、それがはっきりしていただけ。

それは美鳥ちゃんじゃない!
と思っても
美鳥ちゃんは美鳥ちゃんでしかない。

あぁ、自分が知らない一面があるんだなあ
ということ。

しかし、ゆくえが唯一の友達だって
言っててちゃん呼びしてるから
勝手に同級生かと思い込んでいた。
そしてやはりゆくえには同世代の女友達は
存在しないんだなあ。
あれだけ複雑に物事を考えるゆくえだから
同世代とは話が合わないんだろうな。
複雑だけどしつこくないから男友達として
赤田がいたんだろうな。

夜々ちゃん、言ったね。
よく言ったね。
すきなひとにはすきになってもらえない、
キモイやつからしか好かれないなんて!!
…どこまで不憫なんだよ。
「みんなと同じぐらい好きなんだって!
両思いハッピー!」
こんな切なくて可愛すぎる強がり
今まで見たことねえよ。
幸せになってほしい、夜々。

しかし、椿さんは罪な男だねえ。
付き合えないなら、望みがないなら
はっきりさっぱり『ごめん、好きじゃない』
って言わなきゃ。
中途半端に『好き』を残されても
夜々は辛いだけだぜ?!
それが貴方の良さでもあり残酷なところでもある。

出会ったことが間違いではないさ。
間違いにしなきゃいいの。
正解にするのは自分。

なんてね。




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