小児病棟の夜、母親たちの想い [父親目線の小児がん闘病記] 僕は君を守れるかⅠー7
抗がん剤の他にも種々の飲み薬を渡された。
四歳の娘にとっては、むしろこっちの方が大変。錠剤などは飲み込めるワケもなく、看護師さんや同室のお母さん方からのアドバイスで工夫して飲ませた。
中でもファンギゾンシロップと言うオレンジ色のシロップは強烈に不味いらしい。
気丈な娘ではあるけどやっぱり抗がん剤治療が始まると、次第に癇癪(かんしゃく)を起こす事も少なくなかった。これは付き添う親にとっても辛い。
4人部屋、同室の他の方々に申し訳無いと言うのもあるが、うまく子供をあやせない自分が