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[読むだけで経験値UP]~物語のある英語クイズ18~ at sea

-こんにちは!スロバールです。
言葉は人によって作られた。だからその過程には物語があって味がある。
単語帳では語られない物語を味わって味わい尽くそうというのが本シリーズの目当てです。

→→「目次」←←

1.答えと由来
2.ニュアンスを確認して言霊を掴む
3.僕の「at sea」な物語
4.気になる1ランク上の言い回し「段階別レベルアップ表現」

さて、答えは決まりましたか?


1.答えと由来→「海に放り出されたら絶望」

正解は、右の「困っている」です! 

At seaなのでもちろん字面通りに「海にいる」という意味もあります。が、それ以外にも「困っている」という意味もあるのがこの表現のミソです。

GPSも通信技術ない時代の航海は途方もなく難易度が高かったことに由来します。

例えば、「遣唐使」です。中学校の社会の授業で聞き覚えがあるのではないでしょうか?中国の先進的な都市づくりを学ぶために古代日本が中国に派遣した留学生のことです。多くの日本人が中国に派遣されたのですが、帰還率を調べてみると。。。

50%

でした。舟も荒波に耐えられないし、目的地に付く前に食料が尽きるかもしれない、そんな危険に当時の勇敢な使節団は直面していました。30人学級が修学旅行の後に15人学級に変わっているくらいの生存率と考えたらゾッとしますよね。

2.ニュアンスを確認して言霊を掴む

日→英 の辞書だと細かいニュアンスが抜け落ちてしまうので、英→英 の辞書で表現に秘められた意味を解読していきましょう!

絶望感や脱力感が伴う「困っている状態」のことで例えば、

・鍵を車の中に入れたままロックした
・朝起きたら川が反乱して床下浸水していた
・言葉が通じない外国で迷った
・英語を勉強しようにもどこから始めたら良いか分からない (!?)
などです。

勉強の例ならこんな感じでしょうか。
I tried to do well in this course, but I've been all at sea since we started.
(コースを頑張ろうと思ったけど、始まってからずっとどうにもならないレベルで困っていた)

3.↓↓僕の「at sea」な物語↓↓
オーストラリアでまさかのネパール英語に苦戦

僕に取ってat seaな事件は、留学先のオーストラリアの大学院での初めての授業で起きました。英語の準備はできるだけしてきた、、、オーストラリア英語もたくさん聞いて耳を慣らしたし、さぁこれから勉強頑張るぞ!と胸に希望、テンションはMAXだったところで先生登場。

先生:「ホニェ トゥラ ホニャホニャ 」

           私:「??」

一瞬耳を疑いました。あれ、まだ耳が英語モードに入っていないのか?
と周りを見回すと、教室にいるほとんどの人がわかっていない様子。

それもそのはず、先生がネパール人でインド英語に見られるような超濃厚アクセントで話すのでもはや「I」「You」と文末くらいしか何を言っているか分からないレベル。そして頑張って耳を凝らして聞いても完全に「at sea」な状況。なぜオーストラリアまでわざわざ来てネパール英語で苦労しないといけないのか、と考えたらその日テンションがどん底まで落ちたのを今でも覚えています。

その後も3ヶ月間、毎週2日のその授業が続いたので週6時間は「at sea」でした。結局、努力の甲斐も虚しく単位落とすスレスレまで成績も落ちました。7段階中、3が「不可」でその科目は4でした。

読者の皆様にはat seaだった経験がありますか?
もしあったら聞かせてください!

4.今すぐレベルアップ「段階別レベルアップ表現」

最後に、今の自分の英語力より1つ上のランクの単語を覚えて経験値としましょう!

様々なレベルの読者さんがいると思うので、自主学習用の表としますが、

ちょこっと解説

Lev5.【clueless】

これはclue (手がかり)+less(少ない)が組み合わさって出来た単語です。
操作なので手がかりが少なかったら、進展が無いですよね。

Lev6.【a chicken and egg situation】

鶏が先にあるから卵があるのか。卵が先にあるから鶏があるのか。
考え出すと因果関係の無限ループに陥ってしまう、そんな状況を表している表現です。


いかがでしたか、「なるほど!」と思える表現はありましたでしょうか。

もし1つでもあったのなら幸いです。

また次回別の記事でお会いしましょう!

そしてその前に

ぜひ皆さんの at seaな物語をコメント欄でシェアしてみてください!

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。