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[3択クイズ!物語のある英語]~第15回~Deep-six

-こんにちは!スロバールです。

言葉は人によって作られた。だからその過程には物語があって味がある。
単語帳では語られない物語を味わって味わい尽くそうというのが本シリーズの目当てです。

↓ ↓ 読むだけで経験値UP ↓ ↓

【Contents】
1.答えと由来
2.ニュアンスを確認して言霊を掴む
3.今すぐレベルアップ「段階別レベルアップ表現」

さて、答えは決まりましたか?

1.答えと由来→「埋葬するときの深さ」

正解は、真ん中の「却下する」です!

Deep-sixを直訳すると、「深い6」になります。これにもうちょっと解釈を加えると、「深さが6」という風に見ることができます。6が何の深さかということに対しては、諸説があるのですが最も有力なのは

「埋葬するときの深さが6フィート」という習慣だとされています。

1フィートは約30cmなので6フィートで2m足らずといったところです。では一体、何がきっかけで埋葬の深さが2mになったかというと、

1665年にイギリスでペストが大流行し死者が7万人に上り、死亡者を2mの深さで埋めれば公共衛生上安全だ、ということから来ています。

どこの言葉でも、恐らくその国で起きた災害・事件が元になって出来た表現があると思うのですが、deep-sixはその1つなのですね。

日本語でぱっと思いつくのは「敵は本能寺にあり!」でしょうか。これは事件の場所がそのまま入っているのでとても分かりやすい例ですね。

2.ニュアンスを確認して言霊を掴む

日→英 の辞書だと細かいニュアンスが抜け落ちてしまうので、英→英 の辞書で表現に秘められた意味を解読していきましょう!

英英辞典の意味に加え元になった話のことを考えると、単なる却下・捨てる ではなく「もう二度と見たくない」レベルで却下・捨てるというキモチが入っているのだと思います。

なるほど、確かに下の文では「二度と見たくない」感が出てます。
・The president deep-sixed his chief of staff
 (大統領は参謀長を更迭した→お役目御免、さようなら)

3.今すぐレベルアップ「段階別レベルアップ表現」

今の自分の英語力より1つ上のランクの単語を覚えて経験値としましょう!

様々なレベルの読者さんがいると思うので、自主学習用の表としますが、

ちょこっと解説

Lev4.【Ditch】

日本語にしたら「溝・どぶ・排水口」という意味になります。

なるほど、不要なものだからドブに捨てるという発想なんでしょうね。

恋人をふるときにもDitchという単語を使うのでうが、恋人がいる読者さんはDitchやDeep-sixされないように!


現役で英語を教える身の私ですが、同時に現役の英語学習者でもあります。一緒に上を目指して頑張っていきましょう!

それでは、また次回別の記事で。

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。