「I'll cut the cheese→オナラをするよ」チーズは英語で嫌われ者の理由[物語のある英語 Vol. 25]

「はい、チーズ!」と写真を取る時お馴染みのチーズが、実は英語圏では汚物並の扱いを受けている、というお話をしていきます。

目次
1.Cheeseという単語が嫌われる理由
2.そこから生まれたあんな意味やこんな意味
3.究極に悪い意味として使われる場合(金箔記事読者様限定)

*本記事は「金箔記事」です。記事等級についてはコチラから。
https://note.mu/slovar/n/nd175096a55aa

1.Cheeseという単語が嫌われる理由

一言でまとめると、匂いがキツイのだ。読者さんの中にもチーズが苦手な人がいるかもしれない。それゆえ、悪いイメージが定着してしまった。

2.そこから生まれたあんな意味やこんな意味

リンバーガー(Limburger)というベルギー発症の品種のチーズなどは、ありえないほど臭い。たとえ、少しでも切っただけでもたちまち狭い部屋なら匂いが充満してしまうほどだ。そんなことから、cut the cheeseはオナラをするという意味になった。

それゆえ、本当にキッチンでチーズを切る時、

・Can you cut the cheese ?や
・I'll cut the cheese
などと言うと、トンデモなく恥ずかしい思いをする羽目になるのでやめよう、ゼッタイ!

ネイティブならcutをsliceに置き換え、

I'll slice the cheese.

と言うので、sliceを使うことを強く推奨する。


日本語では人の振る舞いが不自然な時、「何か臭うな」と言う。隠している秘密があり、それが臭っている。下心がまる見えて、それが臭っている。そんなオーラ的な匂いを見事に表現した英単語が有る。それがCheesyだ。

そんなわけで、Cheesy smileとは、下心があからさまに見えているような笑い方のことだ。ちょっと意訳して、安っぽい笑顔としておいたが間違ってはいないだろう。

また、質の悪さを表現する時にも使える。例えば、

a cheesy soap opera
(安っぽい/ 練られていない ドラマ)

We went to some cheesy bar in the down.
(質の悪いバーに飲みに行った。)

というように、粗悪感が漂っている時に使える表現なのだ。理由は、

悪臭がする=粗悪品だから

というイメージがあるからだ。

ちなみに男性が初デートなどで、女性に cheesyと言われた場合は何という意味になるのだろうか?それについては、本記事の金箔部分に書いておきました。

意味を見て、「え?」と思った人が多いのではないだろうか。なぜその意味になるかと言うと、昔酪農が盛んだった時代、保存性のあるチーズは貨幣のようにして使われていたからだ。チーズ(貨幣)を多く持っている人は大物、ということでbig cheeseは重要人物という意味になった。

シルバー会員の皆様へ

今日の物語のある英語は以上です!今日も読んでいただき、ありがとうございました。1つでも多くの発見があったのなら、執筆者として幸せです。

物語のある英語 (連載)では、「言葉は人によって作られた。だからその過程には物語があって味がある」と考え、読者の皆様に英語の裏の人間味を知っていただき、より深く英語も英語圏の人々を理解するキッカケになってほしいと願って始めました。

金箔会員の皆様へ

金箔会員(お布施をしていただいた方)の皆様には、お礼としましておまけコンテンツを準備いたしました。Cheeseを使った極悪な表現 (放送禁止用語)1つと、女性が男性にCheesyと言ったときの真の意味についてです。またオマケのオマケとして、英単語を1つ付けておきました。

3.究極に悪い意味として使われる場合(金箔記事読者様限定)

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