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味覚を鍛える
最近、すごく悔しいことがあった。
今働いているカフェで出しているエスプレッソの異変に気付けなかったのだ。
最初に異変に気付いたのは、1番新人さんのスタッフ。
コーヒーの仕事を始めて1ヶ月程度なので、上手く異変を言葉に表現出来ず「モソモソする」と言い出した。
舌触りにザラつきがあるとか、渋味が強いとか、そういうのなら想像はつくのだが、私はかなり混乱した。
そのスタッフに、詳しく掘り下げようと色々質問してみるも、「なんかモソモソする。喉に薬が引っかかるような」と言われ、さらに混乱。
もちろん、私も味を見ていた。
しかし私には異変が感じられなかったのだ。
うちの店は自家焙煎店ではないので、豆の卸先の焙煎士の方に来てもらい、味作りの説明を受けた。
原因は、挽き目が細か過ぎることによる過抽出だった。
私は、自分より経験の浅いスタッフの意見を侮っていたのだった。
猛省猛省...
そして、今回の件で気付いたことがあった。
私が以前働いていたカフェでは、エスプレッソをわざと過抽出にして味作りをしていた。
その味にすっかり慣れ切っていたので、過抽出が私の中でスタンダードになっていたのだ。
これは本当に悔しかった。
技術的には自信がないが、味をみることだけは多少自信を持っていたからだ。
今後はもっと他人の意見を柔軟に聞き入れ、自分の舌を鍛える努力をしようと思う。
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