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モンスターハンターはデビルマン超えのクソ映画だった

日本では2021年に公開された「映画:モンスターハンター」を今更観てみた。

「実写版デビルマン」や「ネバーランディングストーリー」など数々のクソ映画を観てきた僕だが、本作はK点超えのクソ映画である。

クソポイントが多すぎるのでどうまとめればよいかわからないが、忘れない内に良い点だけメモしておく。

唯一の見れるポイント:リアルなモンスターCG

ほとんどの場面の編集やアクションシーンはクソであるが、モンスターのCGだけは飛び抜けて素晴らしい。他のアクションCGはゴミカスだけど。

6000万ドルのほとんどはモンスターのCGに費やしたのではないだろうか。

そう思わないとやってられない。

怒りのクソポイント

クソポイント1:約束されたクソ映画監督

本作の監督はPaul W. S. Anderson氏であり、「バイオハザードの監督」と聞けば良い印象を持つかもしれない。

しかし、彼は「エイリアンvsプレデター」や「モータルコンバット(1995年版)」という最高格のB級クソ映画メイカーなのである。

最初から期待してはいけなかったのだ。

クソポイント2:パパに買ってもらった「スロー編集セット」

監督はクリスマスプレゼントに「スロー編集セット」、「殴打音と場面切り替えのSE素材セット」をもらったに違いない。

おおよそ1分に1回の割合でスロー編集が差し込まれる。

普通にまたげる大きさの溝を飛び越えるだけでもスロー編集をする。

敵が来たらスロー編集、来なくてもスロー編集、水を飲んでもスロー編集

そして、隙があればSEを差し込もうとする。

場面切り替えでSE、殴ったらSE、歩いてもSE、呼吸する時もSE

追い打ちをかけるようにブラー編集&ブラー編集&ブラー編集

本作は映画ではなく「初心者がニコ動にうpしたMAD動画」と呼ぶに相応しい。

クソポイント3:3秒に1回切り替わる地獄のカメラワーク

監督は誕生日プレゼントに「ピカソのキュビズム入門」と「遠景の美学」、そして「Youtuberになろう!カット編集入門」をミラジョボビッチに買ってもらったのだろう。

誇張ではなく、1時間44分の作中で常に3秒に1回視点が切り替わる。

本作の見どころはモンスターとの戦闘ではなくトニージョーとミラジョボビッチの格闘シーンであるのはご存知の通りだが、あまりに頻繁にカメラが切り替わるので何が起きているのかわからない

カメラが頻繁に切り替わるので画面酔いしてしまった。GravityDazeで鍛えた僕の三半規管が悲鳴をあげるほどのクソカメラワークである。

追い打ちをかけるように怒涛のカット編集である。

ちゃんとお金を払ってみているのに、海賊版を流されているのかと思った。
ランダムにフィルムを10秒ずつ切り取って「ディレクターズカット版」としているのかと思ったが、悲しきかなこれが正規品のようである。

極め付けに「買った素材垂れ流してんのか?」と思うレベルの遠景描写である。

3秒に1回カメラが切り替わり、次のシーンは「スロー」か「ブラー」か「俯瞰」のどれかになる
もう「次はスローだな!あー!俯瞰だったかー!砂漠だもんねーそっかー!」という楽しみ方をするしかない。

クソポイント4:監督の次回作にご期待ください!

本作の後半にはリオレウスが登場するのだが、

「古代人が発明した現実世界ともう一つの世界を繋ぐ天廊と呼ばれる装置を守る番人」

である。何を言っているのか分からないと思うが、そうなのだからしょうがない。

ちなみに序盤から中盤まで出てくるディアブロス亜種は天廊とは関係ない一般通過モンスターである。意味がわからない。

閑話休題。

ラストはリオレウスを倒して大団円!
と思いきや、天廊から新たに現れたゴアマガラ
天廊の上から見下ろすアサシンクリード
唐突に参戦してきた筋骨隆々のコックアイルー

果たしてどうなるのか!
監督の次回作にご期待ください!という形でいきなり終わる。

1時間44分を全て投げっぱなしにして終わる
デビルマンでさえ一応ラストシーンと呼べるものはあった。

続編を匂わせたのか知らないが、二度と観るかこんなクソ映画!
(監督は1作目が公開される前のインタビューで、「2の構想はできている」とか抜かしていた。ネルスキュラに食われてくれ)

結論:観なくていいクソ映画

他にも

  • 全くモンハンのBGMがなかったり

  • 死んだはずのミラジョボビッチが特に説明なく生き返ったり

  • 伏線っぽかった指輪や家族の話が何も回収されないまま終わったり

と挙げればキリがないため、ここで区切りにする。

他のクソ映画は笑えたり、監督のエゴが見えたり、一応ストーリーがあったりするが、本作は完全なShitである

144分間の人生の無駄遣いになるため、心からお勧めしないクソ映画である。

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