ママとパパ
令和3年12月18日16時49分
雪が吹雪いて、雲がまとうように街が冬の色をしている
生理前でトラウマがフラッシュバックされて文字のままに悲しい、いつもの最悪なフェーズに居る 無理に切り替えようとしても後から皺寄せが来そうだから俺の生い立ち、昔話をしようと思う。
共感ポルノ、悲劇のヒロイン症候群 多分他人から見たらそうなんだと思うけど普通に両親に愛されて妥当な幸せを知り家族の温かさを知ってる人達が家族の話をするのと同じく、慰めて欲しいだの可哀想だの心配して欲しいだのとかどうたらこうたらとかじゃない、嘘偽りない事実。俺の今まで、俺の本当のこと。
正直にすべて自分の口で話せるようになったのは中学3年生、14くらいの時にやっと中学のカウンセラーの先生にボロボロ大泣きしながら、手探りでなんとか必死になって過呼吸起こしてグチャグチャになって話した。
でも母の知り合いは皆、あなたのお母さんはそんな人じゃない、優しい人だよ、お母さんに意地悪しちゃダメだよ。お母さんは良い人。思春期なんだよ。と口を揃えて俺を疑う 母のことは皆信じて疑わないのに俺の事、俺の過去はみんな俺の戯言だと、思春期だと、嘘だと、そんなわけない、反抗期だ、と。嗤う。
俺は母の笑顔と人柄の裏で俺のこころと意思を絆されていた
母はヤニカスヒステリック女、父はアル中ヤニカスDVギャンブル中毒の癇癪持ちメンヘラだった(此処はわらってくれ)ーkissra/Alwaysヘラ
母は俺がまだ胎のなかに居る時も煙草と酒を楽しんでパッパラパーだったらしい父もまあそんな感じ そのせいか俺は先天的に呼吸器が弱くて今は慢性の咳喘息 多分そのうち炎症が肺にうつるから肺炎になるまでもうカウントダウンははじまってる
10 俺が産まれてすぐだか胎のなかにいる頃だか 俺の両親ってやつは1年足らず、数ヶ月で離婚したらしい
母が父のdvに耐えられなかったから
ここからは俺の幼少期の話 覚えてるとこから まだお母さんがママだった頃
9 郡山の田舎の団地 服とゴミとコンビニ弁当のプラスチックのゴミと洗ってない食器となにかしらの書類とかが散らばってカビ臭いシミだらけのくたくたの黄色いソファ 万年床 四角い箱みたいなヒモで引っ張って消す古い電気 ヒモによくわからないマスコットがついてる 綿棒の空のプラスチックの容器は小物入れ ブラウン管のテレビ
俺はそこで毎日朝早くから夜遅くまで仕事に出かけるママの帰りを待っていた 今思い出したらもう既にネグレクトだった
ある日ママの仕事が忙しいからとママの知り合いの人の家に預けられることになった
4歳 優しいおじさんとおじさんの弟とその人たちのお母さんとで暮らす一軒家 おじさん達は多分40とか50とか詳しくは知らない
釣りが好きなおじさん(兄)白髪のおじさん、(弟) いつかその家のお母さんが死んだ
パールのネックレスを見つけて遊んでたら絡まってもう二度とほどけなくなった。優しいおじさん達が「ああもう、これはもう二度とほどけないね 直らない ざんねんざんねん」まだ血の色さえ知らない 小さな俺の指の中でゴミになったパールのネックレスと俺を慰められる
おじさんは建築系の仕事をしてたらしい よくトラックの真ん中の席に乗せてもらって静かな田舎の一本道とかを走ったりしてた 庭で鉄のパイプを専用の器具かなんかで切ったり何か作ったりしてた 俺はその頃から聴覚過敏だったからその音と鉄のまわる隙間から溢れる火花がこわかった 何も知らなかったけど、痛くて怖そう、火傷しそうなものだと思ってた
兄のほうのおじさんと俺は仲が良かった おじさんは釣りと、絵を描くのが好きだった
おじさんの部屋でおじさんと俺 ふたり 窓際のカーテンが揺れて、たてかけてあるスケッチブックに目をやると鉛筆の黒と灰色と白い色だけの綺麗な魚の絵がかいてあった 美しかった
俺はずっとコーヒーが大嫌いだった 苦くてマズいから おじさんはカフェオレをよく作ってくれた おじさんが美味しそうに飲むから俺もコーヒーを飲んでみたくなった
やっぱり苦くてマズくて、スティックシュガーを何本も溶かす 結局ホットミルクを飲んでた
半年くらい、やっと物心が点いて、おじさんが電気を消したあと 俺は怯えるようになった それ迄 俺は何をされているのかすら何も、何も知らなかったから。
話が長引く、俺は飽き性だし気まぐれだから簡潔に書く
半年間俺はその男にレイプされていた
はっきりは俺もよく覚えてない 多分4歳だと思う 3歳か4歳
4歳は俺の破瓜した歳
今思えばあのマグカップの中のコーヒーは、カフェオレは、ホットミルクは、俺を寝かせるための薬かなんかが入ってたから毎晩注いでくれたのかもしれない
ママに言った。「さわられた、嫌だったからもう行きたくない」
毎晩パンツを脱がされて全身舐め回されて痛くて痛くて仕方なかった 一通り終わると電気をつけてパンツを履かせて服を着せてまた電気を消して寝るんだ
警察官の男が「最初から、全部喋って」
3脚のついたビデオカメラの前で俺は「ど、どあを開けて…ドアの裏は青くて…」「どあをあけて、……あ、い、…いえにくつを、くつをぬいであがって」
警察官の男の人が「コレじゃダメダメ。全然使えない」多分証拠かなんかにしたかったんだろう
俺はそれから写真が嫌いになった。カメラが嫌いになった。俺はその男がいやだと思った。フェミニズムとかじゃない。女だから嫌だったんじゃない 女性だから嫌だったんじゃない その男が男だから嫌だったんじゃない
おじさんが男だから嫌だったんじゃない
俺が毎日大切にされてきた、あの日々 木漏れ日のさすカーテンが波みたいにフワフワと不規則に揺れて 平和でしずかで 釣りに連れてってもらって、塀の上に腰かけて水面の間上で両足をぶらんぶらんさせて 鯛が釣れたんだ
優しくて、優しくて、其の優しさはただの優しさでも愛情でも無く人間としてでもなく、俺のからだが知らぬ内に女の色に成っていた 俺が女のからだだったから
別に自分の性別が嫌とかそんなんはどうでもいい 性別はどうでもいい
ロリータ・コンプレックスとラブドール
誰が貼ったか分からないバミリの上
ベッドの上
落ちてた髭剃りの埃が被った替刃を拾ってふと人差し指の腹で埃をなぞって綺麗にした キラキラの銀色 その瞬間俺の人差し指の腹が切れて血が噴き出した ボタボタ垂れて床が真っ赤な血でいっぱいになる
破瓜したことに気付く前俺はその時血の色を初めて知った、自分のなかの色を
胸糞?今更。
おじさんの魚の絵を見たから17の冬になった今も絵を描いてるんだと思う
絵を描くのが好きになった 人前で喋るのが嫌いになった
8 パパとママがヨリを戻してあの団地の部屋から、一緒にバスケしてた団地の友達も保育園の友達とも二度と会えなくなって、ママに連れられて誰一人知ってる人がいない何一つ知ってる景色のない知らないとこに来た
小学一年生 1年3組 みんな保育園からの友達とグループになって、俺はひとりで座ってた。
パパとママがケンカする
パパとママがソファでセックスしてる間は俺は締め切った寝室に閉じ込められてた 監禁とか当たり前だった
毎日ひとりで寝るのが寂しくて、ママと寝たかったのにママがパパの布団に行ってひどく幸せそうに眠るから俺はパパに嫉妬してパパを蹴ってママに一緒に寝てよって怒った ママが、寝付けない俺のからだをママが手でポンポン、優しく眠くなれるように落ち着かせてくれる ママの方が眠そうで、俺は眠ったフリをしてママの手がとまるとその度起きて、途端にまたパパのところに行くんじゃないかと思って寂しくなった。
ママがバスタオル1枚からだに巻いただけで屈んで高揚したカオであとでまたママ来るから待っててって
真っ暗な部屋で何も見えないのに、ママが犯されて動く肌と肌の擦れ合う音と息づかいと声と黒の皮のソファが鳴る音で余計孤独に気付いて怖くて寂しくて苦しくて布団を被って夜中の間ずーっと嗚咽して耳を塞いで我慢してた。喉が渇いて脱水と酸欠で意識が曖昧になって大きいカブトムシの虹色にひかる幼虫がうねうね蠢いて気付いたら赤と青と黄色のライトがある真っ暗なプラネタリウムみたいな形の空間でグルグル高速で回転して気持ち悪くなって、そういう悪夢をみていた。
無理矢理ドアをこじあけようとする パパがキレて無理矢理手で抑えつけられて開けなくさせられる
鍵をかけられる
暫くして鍵があいたとき動物園で買ったライオンだか猫だかのぬいぐるみを思いっきりパパにぶつけて缶のビールが倒れてパパには当たらずにただビールがこぼれて壁にかかってパパのズボンがちょっと濡れただけだった
小学二年生になるかならないかくらい 少しづつパパの暴力とおかしな言いつけとパパとママの喧嘩が酷くなっていった 少しづつ少しづつ、ヒビが入る片鱗を視る
ママが俺の真っ赤なランドセルを蹴る 鉛筆をぶん投げる
目の前で
そうするとパパはママに言う
「誰が家賃払ってやってると思ってんだ」
「出ていけ」
ママはパパに怒られないように穏便にすること、媚びることに必死で俺もまだまだガキだったから、小学生の扱いなんて楽だったんだろうな、その時はまだ家でママに当たられることは無かった。パパが居ない時やパパが風呂に行ってる間息抜きみたいな感じで適当に俺を構って適当にあやしてくれてた パパの機嫌がいいとママは俺に構ってくれる
俺は自分の感情なんて考えられなかった 真っ白なまま、いつの日かパパの肩についてみた パパはアル中でヤニカスで癇癪持ちでまあ最初の方に書いてあったヤツ
ママを支配、束縛した
①煙草は吸わない
②18:00までに家に帰る
③どれかを破ったり言いつけを守らなかったら反省文を書く
俺は学童に行き始めた ママはずっと理容師をしてて仕事帰りに迎えに来てくれた 18時までに家に帰るなんて、無理に決まってた。ママはパパの言いつけがあるからパートだった。1度パパが学童の迎えに来てくれた。俺が「え〜!ママが良かったあ!」と言った 表情が凍てつきパパが一転する 「じゃあもうママに来て貰え。二度と来ないからな。」俺の何気ない顔を覗き込み声色を変えて目が血走る
ママはパパが居ないとこ、車の中で煙草を1日1箱毎日のように吸ってた パパに言わないでねと口止めされてた
日曜日 ママは仕事だけどパパは休みで、パパと俺の2人になって、パパがママに毎週買わせてる週刊少年ジャンプとサンデーをうつぶせになってソファの上で読んでてパパに甘えたくてパパの上に乗っかってパパの読んでる漫画を覗き込んでは、髪をさわったり、真剣なパパの顔を見たりして、構ってくれないパパにちょっかいをかけてた。パパがずっと俺を無視するから、パパの肩に口をつけてしゃべって、よだれがパパの服に染み付いちゃって、パパが怒鳴る ごめんなさいと謝って拭けと言われたので拭いてた。なんかイライラしてパパの背中を手でぽんぽん叩いたんだ。ペチペチってさ、そしたらまたパパがブチギレて、思いっきり俺の背中を殴られて息が出来なくなって痣になった 真っ赤に手の跡がついた 怖くて、痛くて、息が出来なくなって、涙が溢れる。体が震えて過呼吸を起こす。ママが駆けつけて慰めてくれた。
別な日 ふとパパの耳元で、ママがたばこ吸ってたよ!って言ったら パパがママにキレて、ママを玄関に追いやって、無理矢理ドアの外に追い出されたママにママの仕事のバッグを投げつけて出てけと怒鳴りつけて裸足のママを締め出して鍵をかけた。ママが泣いてごめんなさいと謝る ママを正座させて、反省文を書けって
俺とママが1回18時に帰れなくて、ディズニーのチケットをキャンセルさせられた事がある
また、亀裂が、不幸の種が根を張る
反省文が少しでも気に障ったら書き直しかプラス10枚。
警察には行くなと何かをとられて脅されてた。
いつの日か、500枚を超えた。
小学2年生 2年3組 家庭崩壊した
俺はママにまた、知らないところに連れていかれる。一緒に連れられて逃げてきた。
パパに、いままでありがとう。さようなら。と手紙を書いた。手作りのストラップを同封して。
鍵と忘れ物を取りにパパの居ない時に来た。
ゴミ箱に、綺麗に俺の書いた手紙とストラップが入ってた。
俺が捨てられた気がした。
それ以来父とは絶縁されていて、1度も連絡を取ったことも会ったことも無い
俺は最初から、家族じゃなかった
後から聞いたけど、産まれてすぐ籍を抜いてたらしい
俺はその頃家族は、パパとママが居ることだと思ってた
家族だと思ってた
俺は、二度と家族を知れることは無い
母と2人暮らしになってからはまた今度書く
もう飽きたから絵描く
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