〜白血病になった25歳〜 14. はじめての骨髄検査
「まず麻酔しますよ〜
ここだけ痛いです、頑張ってください。」
骨髄検査が始まった。
※骨髄検査がどういう検査かについては13話をご参照ください。
チクっ
不思議と思ったよりは痛くなかった。
もしかしたら熱で意識が少し朦朧としていたのかもしれない。
「それでは本番の針は入りますね。」
(さぞかし太いんだろうな、、、)
と少し覚悟を決めていたら、腰が押される感じがした。
(針を刺してるのかな、、?)
という感じの感覚だった。痛みは特になかった。
「では引いていきますね。少し引っ張られる感じがすると思います、頑張りましょう!」
キュッ
腰のあたりから内臓ごと吸い上げられるような感じがした。正直これは痛かった。
これを間隔開けて何回か続けた。
後から聞いた話だが、
初回の骨髄検査では髄液が吸引しにくい場合があるらしく自分もその通り合計8回くらい引いた記憶がある。
検査は15-20分くらいで終了。
腰には穴が空いているのでガーゼを貼って仰向けで寝そべり、そのまま30分くらい自重で止血をした。
処置をしている間はF先生と研修医が2名、看護師、検査技師と何があっても万全な体制だった。
かなり物々しい雰囲気だったが、安心感はあった。
検査技師さんはその場でスライドガラスに採取した髄液を垂らして検査用のプレパラートを作っていた。
初めて目にするリアルな医療現場に少しまだビビっていた。
病室に戻って束の間。
「続けてごめんね〜、次の検査に行きますね」
次の検査が待っていた。