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オーストラリアのvisa : サブクラスについて

この記事を読んでわかること

オーストラリアのvisaではよく "subclass" という言葉が使われる。
この意味について、どういった役割かを理解できる。



What is subclass in Australia?

どうやら、visaの数にして120パターンくらいの必要性に応じて、それぞれの条件をもったvisaがカテゴライズされている。また、それぞれにsubclassと呼ばれる番号が割り振られている。

例えば下記だ。

Subclass 651
eVisitor

Visit Australia as often as you wish in a 12-month period. Stay up to 3 months each time you enter Australia.

https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/evisitor-651

この「eVisitor」visaだと、Subclassと呼ばれる固有の番号が651となっている。
そして、何ができるかというと

サブクラス 651
eVisitor

12ヵ月の間に、希望するだけの回数、オーストラリアの訪問が可能となっている。また1回の訪問ごとに最大滞在は3ヵ月可能である。

我々が将来的に必要とするvisaには何があるか?

一例として列挙してみた。もちろん、この限りではない。

  • Subclass 500 - Student Visa

  • Subclass 407 - Training Visa

  • Subclass 103 - Parent Visa

  • Subclass 309/100 - Partner Visa*1

  • Subclass 820/801 - Partner Visa*2

  • Subclass 300 - Prospective Marriage Visa

  • Subclass 858 - Global Talent Visa*3

  • Subclass 186 - Employer Nomination Scheme visa

  • Subclass 489 - Skilled Regional (Provisional) visa*4

  • Subclass 494 - Skilled Employer Sponsored Regional (Provisional) visa

  • Subclass 887 - Skilled Regional visa

  • Subclass 491 - Skilled Work Regional (Provisional) visa


*1 - 309は一時的な滞在を可能にするもの、100は永住を可能にさせるもので、100で永住を可能にさせる手続きが終了するまで309で滞在できるようにしてる。

*2- 820/801は *1と同様で、Partner visaの一つであるが、申請元の国が国外か、AUS国内か、という切り分けで2つの区分がある様子。

*3 - 858は世界的に功績を上げた(であろう)ひとに向けて有効になるvisa。最近、シドニーのショッピングセンターで刃物を用いた傷害事件があったが、その犯人に突撃したフランス人(だったかな?)が、PMから直々に「You are eligible to stay in Australi!」みたいなことを言われて永住することが可能になった。こういうvisaが適用されるのかなぁ。まあ、あとはMichael Jacksonのミュージシャンとか、iPS細胞を発見した科学者とか。そういう次元だと適用されるのかしら。

*4 - 既に新規受付終了

Student visaだ!これがあれば…という発想になるかもしれないが、
実際には、それぞれそのvisaを持って何ができて、何ができなくて、そして英語要件はどの程度求められるか。というのが明らかになる。

どんなひとがvisaを申請できるか?

ざっくりこれを読んで思ったのは、
・既にオーストラリアに永住できる権利があって、そのひとがスポンサー(と呼ばれる支援者)となり、誰かをオーストラリアに呼ばれたひと
 例えば、家族、子供など
・オーストラリアの中でvisaを延長するひと
 例えば、仮のvisaを持っていて、その先のステップとして延長を行うため に用意されているvisaを申請しようと思うケース
・Skilled Worker と呼ばれる技術を持った仕事のリストに職業名があり、オーストラリア国内で不足しているからとその仕事に就けるひと

あとは、多くはないにせよ、オーストラリア国内にビジネスを持っていてその滞在のために無限に滞在できたりもする。
NZではinvestment visaなるものがあって、日本円にして数億の投資をしていれば申請できるvisaもあると小耳にして挟んだことがある。

特にbusiness owner等でなければ、申請できるのはこのルールに則った方法が一般的になるのではないかと感じた。

IELTSでOSRが除外されるSubclassについて

この記事の中で、OSRが除外されるSubclassについて記述があることについて言及をした。
そのSubclassとは、下記。

Subclasses 476, 482, and 485

  • Subclass 476 - Skilled—Recognised Graduate visa

  • Subclass 482 - Temporary Skill Shortage visa

  • Subclass 485 - Temporary Graduate visa

それぞれ見ていく。
Subclass 476は直近2年のうちに、工科大学系の大学を卒業し、かつ、学位を取得した者が居住する・働くことを許可するvisaである。

Subclass 482は別途記事にしたい。

Subclass 485 は特定のコース等をAUS内で終えた後、そのコースに関連する技術/資格等を活かして働くことを可能にするvisaである。特に、海外居住者(international students)に向けられたものである。

まとめ

結局、どの国においてもvisaを取得することは法律に基づいた制度があって、その制度に則って「合法的に滞在する」ことを可能にしたものである。そのため、この制度を理解することはとても重要である。

調べるとわかることもあれど、必要以上のことが気になる、もしくは具体的プロセスが気になるという方はAustralian immigarationか、相当の資格を持つアドバイザーへ相談すると良いかもしれない。

また、オーストラリア、NZもよく言われるが、「visaの要件はコロコロ変わる」ので、例えばこの記事を2年後に参照されたところで要件が変わっていたり、visa自体が廃止されている可能性もある。そのため、要件は必要なタイミングで随時確認することをおすすめされたい。

おわり。

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