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【フェアトレード月間】 フェアトレードと必要な理由

毎年5月第2土曜日は「世界フェアトレード・デー」。
世界中でフェアトレードをアピールする日です。そして、今月はフェアトレード月間ということで今月はフェアトレードに関する内容を中心に更新していきます。

今年のテーマは、
「フェアトレードがつくる多様な世界 - Fair Trade - Made in Diversity」

今日は一日あらためて、なぜフェアトレードが必要かまた私たちにできることは何かを考えてみてはいかがでしょうか。


フェアトレード月間と世界フェアトレード・デーについてはこちら


フェアトレードとは

生産者・労働者に対して正当な対価を支払うフェアトレードを実施することで、発展途上国の人々の生活を改善・向上させることに繋がります。 さらに、フェアトレードの実施によって、途上国の貧困問題の解決はもちろん、それらの国の製品や現状を購入した企業や消費者にも大きなメリットがもたらせられるのです。


フェアトレードが生まれた背景

フェアトレードが生まれた背景には、近代の植民地支配や奴隷制度があります。

近代社会で著しい発展を遂げた西欧諸国は、その勢力を東南アジア諸国まで伸ばし、現地を植民地として開拓および支配してきた歴史があります。

植民地となった国の人々は長きにわたり不公平な支配を受けることとなり、独立に向けた動きが本格化したのは21世紀になる前後からでした。しかし、その後も、その経済的な立場の弱さから、先進国との不公平かつ不正な貿易を強いられました。


自国で生産した原材料・製品が、正当な価格で取引されない、安い賃金しか受け取れない現地の労働者、なかなか劣悪な労働環境から逃れることができず、その国の労働市場に長期的な貧困問題を生み出していきました。労働者は劣悪な生活環境から抜け出すことが難しい状態となっています。

やがて、長時間の児童労働、生産効率を上げるための規定値を超えた農薬の使用、開拓のためのむやみな森林伐採など、人権だけでなく環境問題なども問題視されるようになっていきました。


フェアトレードがなぜ大切か

生産者・労働者に対して正当な対価を支払うフェアトレードの仕組みは、発展途上国に暮らす人々の生活を改善することにつながります。

私たちが日々口にするチョコレートやコーヒー、身に着けるコットンのシャツ。その生産の過程で、様々な環境問題や社会問題が発生しています。児童労働や強制労働、貧困、過剰な農薬の使用、環境破壊、不当な低価格での取引き、低賃金などが問題となっていますが、実はその原因の一つは、私たちの消費の形にもあります。

私たちが安い価格で食べ物や日用品を購入するとき、その安さを生み出すために、生産国では生産者や子ども達、そして環境が犠牲になってしまっているのです。


フェアトレードの目的

「正当な価格での取引を実現する」

「労働者に安定した収入がもたらされる」

「労働環境が改善される」

「新たな技術発展がうながされ、児童労働を含む労働者の人権も守られ、現地の環境問題も改善する」

「生産する製品の質が向上する」

「世界の消費者の満足が向上」

「世界中でより公正かつ公平な貿易が活性化する」

この一連の好循環を実現することにあります。




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