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岡山旅行記 DAY2-1

2日目スタート。
ホテルの部屋で缶コーヒーとチョコレートの朝食を済ませ、岡山駅へ。




山陽本線に乗って20分ほどで倉敷駅に到着。


改めて、旅の理由

岡山旅を決めた当初は、倉敷についてさほど積極的ではありませんでしたが、ある本を読んだことがきっかけで気持ちに変化が。その本というのは矢代幸雄「藝術のパトロン」で、近代日本の芸術を支援した数々のキーパーソンが登場する中、大原美術館を設立した大原孫三郎と二代目の大原總一郎について書かれていました。

さらに知りたくなったので、城山三郎「わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯」と、江上剛「百年先が見えた男」(大原總一郎のノンフィクションノベル)も読破。日本初の西洋美術館(1930設立)が国家プロジェクトではなく個人から発動していたことに改めて驚嘆しつつ、それを深く味わいたいと思うようになったのでした。


美観地区

倉敷駅から15分ほど歩いて美観地区へ。
早めに到着(am8:30頃)したので、人が少ないうちに街並みの写真を撮る。




大原美術館

ひととおり撮り終えたのち、 開館15分前(am8:45)の大原美術館に並ぶ。


いざ入館。


モネの庭から株分けされたスイレン


国や県の美術館に比べると小規模ではありますが、美しい建物の中には名画の数々がバランスよく展示。モネやマティスに至っては、画家本人から直接買い付けたというのだから感慨もひとしお。(※館内撮影不可)



美術館を堪能した後は、CAFE EL GRECOでひと休み。


こちらは「来館者においしいコーヒーを」という總一郎の提案で1959年に開店した喫茶店で、もとは大原家の事務所を改装して造ったのだとか。


「總一郎、わかってるよなあ~」と、勝手に親しみを感じつつ、カフェオレをいただきました。


本邸へ

大原美術館と同じくらい楽しみにしていたのが語らい座 大原本邸です。こちらは現当主に至るまで大原家が暮らした家で、2017年から一般公開がスタートしたとのこと。


歴代当主の言葉が降り注ぐ


大原家と関係者の立体相関樹


總一郎の書斎をイメージしたブックカフェ


孫三郎が思索にふけった庭


建築が始まったのは三代目・金基のころ。(1795)
お庭を眺めながら、あらゆる時代を乗り越え、守り、つないできた歴代当主たちに思いを馳せつつお抹茶をいただきました。


倉敷民藝館へ

お次は倉敷民藝館へ。
日本で2番目(1946年)にできた民芸館で、こちらも大原孫三郎が建設費を寄贈して建てられたとのこと。(※館内撮影不可)


素朴な美もいいなあ…と思いつつも、いろいろなものを見過ぎたきたせいかあまり頭に入って来ず、さらっと鑑賞。


ランチも大原

濃い午前の日程を終えて、ようやくランチタイム。
手打ちそば あずみへ。

「岡山なのに信州そば?」…ではありますが、こちらは「總一郎がその味に感動して長野から招いた」とのこと。ならば行かない選択肢はない。


もう何度目かの感謝を總一郎に捧げつつ、美味しくいただきました。


午後の部スタート

午後最初の目的地は、美観地区から少し離れた場所へ。
続きは次回。


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