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欲しかったもの


昨今流行りの「あるもの」を買いました。
それは…


HERBIN つむぎ

ガラスペンです。
きっかけはInstagramのおすすめ動画で見ているうちに、だんだん心惹かれて。今や、どの文具売り場に行っても目立つ場所で見かけるので、かなり流行っている様子。


少し遠回り

「ガラスペンを買うぞ」と心に決めてから、それを実際に手に入れるまでには紆余曲折ありました。

「買ってすぐに割ってしまったらどうしよう」という恐れと、「ペンにしては高額なのに早々と飽きたらどうしよう」という己れへの不信感と、「そもそも自分の字がキライ」という本末転倒な思いが付きまとい、何度も売り場の前に立ったのに踏み切れずの状態がしばらく続いたのでした。

そうこうしているうちに、自分の「悪い癖」が発動。それは、「本当に欲しいものに近いもので納得させよう」という行動パターン。


1本目

PILOT iro-utsushi

そんなわけで最初に買ったのがこちら。
ガラスよりリーズナブルで、持ち手がアクリル&ペン先が金属なので割れないし、ガラスペンに近い書き味が楽しめそうだし・・・という思いから。

けれど、細書き過ぎたのとインクの含みや出具合がいまひとつだったため「つけペンで書いた感」がなく、あまり面白くない。


2本目

SAILOR hocoro

次に購入したのがこちら。
リーズナブル&割れないに加え、万年筆タイプのペン先はインクの含みが良く、しかも筆ペンに近い太書きタイプで、「つけペンで書いた感」が存分に味わえるという、まさに全てを兼ね備えたペン。若干持ち手が汚れやすい形状(インク瓶の縁にあたりやすい)であるものの、かなりの満足度。


それなのに

それなのにまだどこかでくすぶり続けるガラスペンへの憧れ。どんな書き味なのかが気になって仕方ない。

結局3本目にしてようやく購入したのでした。


感想

3本のペンを使ってみてわかったことは、私はペン云々でなくて、何より「インクの濃淡を味わいたかったのだ」ということ。

ガラスペンの良いところは、一度浸したインクでわりと長く書けることと、形状的に持ち手が汚れにくく指先にインクが付きにくいところと、水で流せばすぐにきれいになるところと、何より見た目の美しさ。ただし、金属のようにペン先に力が加わった時のクッション性がない為、すぐに手が疲れてしまうのと、文字の強弱が付けづらいところが難点。

結果、今現在最も楽しいのはインクの出具合が心地良く、長く書いても疲れない2本目のペンだったりします。

思い焦がれたわりに「買わなくてもよかったかも・・・」と、うっすら思うガラスペンですが、「知る」ことができたので良しとする。

3本ともちゃんと使い分けながら愛でていきたい。


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