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カルダー展

6月某日。
麻布台ヒルズギャラリーにて開催中の展覧会
カルダー そよぐ、感じる、日本」へ。

詳細については展覧会HPをご覧いただくとして、
今回のnoteは感想など。(さらっと書くつもりが、いつもより少し長くなってしまいました…)




空間

まず良いなあと思ったのは、ステファニー・ゴトウによるユニークな展示空間。通常の美術館の白壁とは異なる木や朱色の壁は、タイトルにあるように、カルダー作品と「日本」との融合が端的に表されていて、その相性の良さと、根底に通じる禅的なものが感じられました。空間については美術手帖の記事がわかりやすかったので、そちらもぜひご参照くださいませ。






絵画作品

「カルダーといえばモビール」ぐらいの知識しかなかったのですが、抽象画作品にも強く心を惹かれました。




私的ベストワン

そんな中、今展で最も気に入ったのがこちら↓




とても言語化できないけれど
「私はこれを美しいと思った」
…という発見。



感想

これまで深い知識もなく、アートというよりややインテリア感覚でカルダーを捉えていて、「何やらオシャレなものを見に行く」くらいの感覚で訪れたのですが、今回多くの作品を見たことで、かなり強く心惹かれたことに我ながら驚きました。



細い線と極限までシンプルなパーツと色使い。連続するモチーフの距離間は、物理的、もしくは数学的秩序を内包しているかのようで、黄金比的な調和と美しさ。直線的だったり切断的だったりと、必ずしも有機的ではないのですが、なぜか「自然(nature)」を感じる不思議。科学的というか、宇宙的というか。




やや残念だったのは、「モビール」なのに動いている様子が見られなかったこと。一部ごく微かに動いてるように見えたものもありましたが、基本的には静止した状態での観覧になります。作品の保護上仕方ないのだとは思いますが、せめて1作品でも、例えば1日に数回でも良いので、動いた状態を見られる演出があれば良いのにな〜、と思いました。

あと、図録や関連書籍を見かけなかったのもちょっと残念。どこかで販売していたのかな。
HPやInstagramを見てもよくわからず。

とはいえ、それを差し引いても
素晴らしい展示でした。


影も美しい



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