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'ロゴ'の生い立ち

ミュージシャンやタレントの、生い立ちに迫ったインタビューって人気ある。

今日は、デザイン物であるロゴの生い立ちに迫ってみようかなと。

※2万字とか期待しないでください。

ロゴは人工物なわけだから、生み出される前から意図やデザイン、商業的な期待など様々なものを背負わされる。

人間に置き換えるとすごいね。

「この人達に好かれるように!」

「もっとここだけ痩せろ!」

「何色でも染まれるように!」

そんな風にして産まれる赤ちゃんは居ない(と信じたい)

もちろん'かわいい'や'カッコいい'という期待は、どちらのパターンも標準装備。

さて今回のツアーアイテムのメインロゴですが、エンブレムを意識した作り方にしてみた。

endorollというフレーズは限られた時間の中で、美しくありたいと言う普遍的なメッセージを拾い、一番大切な'時間'をフィーチャーするために、時計を感じさせる月ロゴの配置(そもそもムーンチップには/お金よりも大切なもの=時間/と言う願いが込められていたので)

そして過去と今と未来が繋がっている奥行きを出すために外周をチェーンで繋いだ。

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いつも打ち合わせで説明しながら描くので、伝わればいいや精神に満ち溢れたスタイル。喋り9のイラスト1の分量で。

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で、デザイナーさんがグラフィックに落としてくれる。一回目にがっつり話を伝えてるので以降はメールのやりとりだったり。

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意見交換。

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完成。

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今回はロゴにフォーカスしたいのと長くなるので、各アイテムのイメージや構想は割愛。(11月リニューアル予定のオンラインサロンではもっと深く掘り下げて、質問とかも答えつつ解説していこうかなと思ってます)

BIG Tの話をするなら、背中にsleepyheadのロゴバーンってアピールしたいと言う声をもらったので、今までも使ってたんだけど、それを今回のツアーに合わせてリニューアルした形。

正面のアラビア文字風も不思議感あっていいし、カーキという秋カラーにも挑戦。

最後に、最近のロゴのビフォアアフターもちょこっと。

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Lucifer Arrowの再構築。実際に心を撃ち抜いたところをイメージ。


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ずっと欲しかった頭文字のMのロゴは、慎重に。普遍的に長く愛していけるようなシンプルさと、尖った個性の共存を意識して。

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人と人の歴史の交換。愛情の掛け算によって命が生まれるように。

自分の経験や瞬間の感情。スタッフやファンとの掛け算で、今しか生まれない造形が構築され、'ロゴ'になる。

ここまで背景や奥行きを書いといてあれですが、本当は別に受取手の自由なんです。

難しいことわかんなくたって、かわいい!とかその一言で十分すぎる程なんです。

でも、欲張りな自分にはそれだけだとちょっと物足りなかったり。

だってさ、好きな人できたら

「もっと知りたい!」

そう思うのが、人間だったりしない?


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