舞台「カーテンズ」菅井友香さんのヲタク目線の感想-アイドルの話その8-

前回の投稿から長らく時間が経過してしまいました(いつの間にか年も明けてしまった)。

この間に櫻坂からは推しの渡辺梨加さんが卒業したり、日向坂は東京ドーム公演と新メンバーオーディションが決まったりと書きたい題材は沢山あったのですが、これらはいずれ書いたり書かなかったりするとして…

今回は先日観劇してきた舞台「カーテンズ」についてのお話を主に菅井友香さんのヲタク(ばりーず)的目線で感想をサラッとですが書いていきたいと思います。あくまでも菅井さんメインでの記事なので本編の感想や他の演者さんのお話は合間に挟み込めたら挟み込む程度に書いていきます。

いつも通りの長い前置き

個人的な菅井さんの舞台でのお芝居を見るのは今回で3作目になります(朗読劇はカウントに困りますが、いずれにしろ見に行けておらず)。

初舞台(のはず)であった舞台ザンビでは桂雪穂という本人の一般的に知られている性格とは違う気性が激しい面を持つ人物を演じていました。初舞台としては充分とは思いつつも「舞台経験者である共演者の坂道メンバーは流石だな…」と感想を抱いたことを今も鮮明に覚えています(この当時は乃木坂の久保さんが特に凄かったです)。

そんな感想を抱いてから1年あまり経って観劇した「飛龍伝」。安保闘争が激化する時代の波に巻き込まれながらも全共闘40万人を率いる神林美智子という難役で既存の菅井さんのイメージを一蹴するような演技を見せていたのが印象的です。この当時では既に発声がザンビの時から大きく変わっていたり感情表現も豊かになっていたりと座長としての出立ちが様になっていたりその成長の大きさに感動していました(偉そうな文脈になってしまう)。

カーテンズについて

そんな作品を重ねるごとに成長を見るのが楽しみになっていた中での今回の「カーテンズ」、菅井さんにとって初めてのミュージカルということでも個人的に気になっていたのですが結論から言いますと…

「ゆっかー本当に頑張ったね!!!!!」

はい、感想があまりにもありきたりで抽象的です。でも真っ先に出てくる感想が本当にこれだったんです。飛龍伝の時点で発声は着実に良くなっていたし、アドリブへの対応も普段の菅井さんらしさが出つつちゃんと返せているしで次作への期待が膨らむお芝居だったのですが、ミュージカルということで心配だったのが1点ありまして…それが「歌唱」なんです。

勿論普段櫻坂、さらに遡っては欅坂時代から歌って踊ることには慣れがありつつもミュージカルとなると普段の歌い方では舞台やミュージカルを主戦場としてきた役者さんたちに引けをとってしまうなというのが公演発表時に思っていたことでした。飛龍伝でも歌唱シーンはあったとはいえここまで本格的に歌唱を交えて演技をするのは初めてだったのでどうなるか気になっていたのですが(素人が偉そうに言うなと言われそう)、想像以上のパフォーマンスに1曲ごとに心の中でスタンディングオベーションをする私(いや、現場でしなさいよと言われそう)。厳密には昨年12月の櫻坂46の1stアニバーサリーライブにてレッスンが実を結んでいると感じる部分があったのですが(青空とMARRYの生歌唱部分で顕著でした)、そこからさらに舞台にて他のキャストさんたちに引けを取らない歌唱であったとファン目線が入りつつも思っております。声量と伸びがあり個人的には今後ももっとミュージカルの場でお芝居をする菅井さんを見たいと思える歌声でした(生のミュージカルはほぼ初心者の人間の感想ですが)。

また今回の役柄であるニキは少し抜けたところがある女性で作風全体にあるコミカルな場面でもそのキャラクターが顕著になるのですが、愛らしさを残しつつ物語の根幹である事件の容疑者としての疑念を観客に持たせ続ける演技だったと思っております。余談ですがアドリブの対応などもさることながら台詞のない部分での振る舞いや表情は菅井さんならではと思ってしまうようなところもあり微笑ましかったです(幕の昇降するところだったでしょうか、その模様を見つめながら腕を小さく振るのが愛らしくもあったり…)。城田優さん演じる主人公であるチョフィとのロマンスもコミカルさを残しつつもずっと見守りたくなるような綺麗なシーンになっており(この辺りは演出の良さでもあるのですが)とても楽しい場面になっていました。菅井さんの持ち味を活かしつつ、新しい可能性を引き出してくださったキャスト、スタッフの皆様には感謝しております。

やっぱり本編について触れたい

記事タイトルから逸れてしまうのですが本編について触れると個人的にはカルメン、バンビ親子が印象的かつ一番好きな登場人物です。不仲な関係に見えつつもお互いの思惑がありそれが直接噛み合うことのないもどかしさ…とても魅力的な登場人物であり、演じてらっしゃる原田薫さん中嶋紗希さんのお芝居によって人物像がより鮮明に感じられて観劇後はこの親子について考えてしまうほど良いキャラクターでした。演出家のクリストファー役の宮川浩さんのお芝居も個人的には好きでした。嫌な面が随所にある中単なるヘイトを集めるだけでなく細かな仕草まで含めてなぜか憎めない、寧ろ途中から好きになってしまうキャラクターであり魅力を引き出すお芝居でした。

東京公演が終わった頃に投稿するのはだいぶ遅いのですが、観劇後の充実感が大きく内容自体もあっという間の2時間半(超)だったので興味のある方は是非大阪、愛知公演に…菅井さんメインで話をしてその他の本編については触れきれていませんが、ミステリーとしてとても面白い内容であり飽きさせないままラストまであっという間に終わってしまう見応えのある作品です。このような拙い文で感想を語っても気持ちが変わるか分かりませんが、坂道ファンで少しでも迷っている方は是非是非…

そして今回の作品を観劇して思っているのは「菅井さんのコメディがもっと見たい!」、この一言に尽きます。また素敵なご縁がありますように…

それでも今回はこの辺りで失礼します。お読みいただきありがとうございました。

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