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第58回スーパーボウル どうすればSFはKCに勝てたのか⁉ 今更考える

ホント今更ですが、久しぶりに昨シーズンのSBを見ちゃったので…
同じHC同士で4年ぶりの対戦で内容こそ前回より良くなったもののまたもや逆転されてしまった💧
どうやってもSFはかてないのか?
いや、どうすればSFは勝てたのかを考えてみたいと思います。


1Q

黒まるに数字はSFの攻撃シリーズ
白まるに数字はKCの攻撃シリーズ

❶ 最初のシリーズはSFタッチバックで25ydからスタートランパス織り交ぜてKCサイ30yd付近まで進むもCMCのランプレーからのファンブルロストで得点には至らず…

② つづくKCの3&OUTで終わるがパントでSFサイド24ydまで押し込む

❸ SF陣24ydからのスタート現在契約更新が難航中のアイユクへのランアフターキャッチでSF陣42ydへ大きく進むも、ロスタックルを喰らったりオフェンスの反則2つで大きく後退しSF陣45ydからのパントへと推し戻されるがKCサイド11ydへ押し込む好パント

④ KCパチェコのランで10yd程進むが1st-downチェイス・ヤングのQBサックと2nd-downパスキャッチするも1ydロスタックルを喰らい3rd-downパスカバーが完璧すぎて仕方なくマホームズのQBランするが5ydしか進めずダウン更新には10yd足りずパントへ追いやられる。KCサイド21ydからのパントにもかかわらずSF陣17ydへ押し返すナイスパント

❺ SFはランパス織り交ぜた攻撃をするがランが出なくなってきた。しかしパスはつながる為KCサイド37ydまで攻め込んだところで1Q終了

1Qのまとめ

SFディフェンスの好調が光る1Qで、KCオフェンスは全く仕事をさせてもらえなかったにもかかわらず、SFの得点圏でのファンブルロストさせるKCディフェンスの強さや2本のナイスパントでSFを押し返したKCスペシャルチームの活躍が印象に残る
KCオフェンスを抑えているのだからSFディフェンスは凄い!ってなってもおかしくないはずなのに、KCオフェンスはまだまだ様子見なのかな?とさえ思ってしまう展開に見えました。
やはり最初のシリーズでのSFのファンブルロストが痛かった… あそこで3点でもいいから取っておきたかった。
ディーボ・サミュエルの調子が悪いのかいつもの動きではない?

2Q

❺の続き KCサイド37ydから3rd-down14yd SFはディーボ・サミュエルへのエンドゾーンへのTDパスを狙いますがパス失敗…
気を取り直してフィールドゴールを決めて先制点を獲得します。SF 3-0 KC

⑥ KCはランパス織り交ぜじわじわ進みKCサイド38ydからゴール前9ydへのハードマンへのロングパス。ちょっと手前のケルシーもがら空きでどちらへ投げてもロングパスを成功させられそうなプレーでした。ここまで完璧に近いパスカバーを展開していたSFディフェンスに初めてできたほころび… しかしそこを見逃すマホームズではない。少ないチャンスをものにするのは流石ですね…
だがつづく次のプレーでSFディフェンスはKCのパチェコのランからファンブルロストをもぎ取り先ほどのミスを帳消しにします。

❼ SFの攻撃はSF陣8ydからスタートKCディフェンスの反則でSF陣32ydまで進むがKCディフェンスに圧倒されランは全く出ずパスは投げるところが無くあっけなくパントを蹴らされます。
けっこう飛んでKCサイド20ydまで押し下げます

⑧ KCの攻撃はSFの激しいラッシュにみまわれマホームズにしては珍しくインテンショナルグラウンディングをとられ3&OUT
KCサイド16ydからSF陣33ydへ押し返す好パント

❾ SFはランパス織り交ぜた攻撃が何とかつながるようになってくる。加えてKCの不要な反則もありました。そしてKCサイド21ydからのSFの攻撃はパーディからのラテラルパスで➡ジェニングからの逆サイドへのCMCへのパスからエンドゾーンへ走り抜けた。スペシャルプレーでTDを繰り出しSFベンチは沸き立ちます。SF 10-0 KC

⑩ KCの攻撃はタッチバックで25ydからスタート前半残り時間は4分少々タイムアウトは両チーム共に3つ残しています。
KCはランパス織り交ぜしっかり時間を消費しつつ前進し気が付けばSF陣15yd付近で1st&10残り時間1:09タイムアウトは2つ
ここからKCはパス、ラン、パスを試みますがSFにきっちり止められ3点キックに終わります。SF 10-3 KC

⓫ SFの攻撃はタッチバックで25ydからスタート残り20秒タイムアウト2つ
CMCのランでSF陣31ydまで進みますがこのまま時間を流して前半終了。

2Qのまとめ

SFディフェンスが健闘しKCに大きく進まれたのは5シリーズ中2シリーズしかも1つはゴール前でターンオーバーしているので得点につながったのは1シリーズ。
しかもゴール前ではきっちり守ってフィールドゴールに抑えている。

SFオフェンスは計6シリーズありましたが最後は流したので実質5シリーズ。そのうちTDを狙えるところまで進んだのは3シリーズ。
ファンブルロスト、FG、TDとだんだん良くなっている。
しかしながらKC相手にはオフェンスでミスしてはいけない。チャンスは必ずものにしなければならないたとえFGでもいいからレッドゾーンに来たら必ず得点する。ということが出来ていれば…
という前半オフェンスの反省点。
もう一つ付け加えるとKCパチェコからのファンブルでボールを奪った直後の❼シリーズ目では何とか得点をしておきたかった。まぁ自陣深いところからのスタートなので仕方がないが、強いチームはタンオーバーでボールを奪った直後のシリーズにFGでもいいから得点できるような特別な攻撃シリーズパターンを持っている様な気がします。
ディーボ・サミュエルは前半で6パス中たった2キャッチ24yd(゚д゚)!

3Q

⑫ KCの攻撃はKCサイド25ydからスタート。 パチェコへのトスをファンブルし12ydロス、その2プレー後にマホームズの乱れたパスをINT

⓭ SFはKCサイド44yd地点と好ポジションから攻撃スタートするが全く進めず3&OUT… 
しかしスペシャルチームが頑張ってゴール前2ydへのパントでKCオフェンスにプレッシャーをかけます。

⑭ 流石のKCもゴール前2ydからでは厳しく9ヤードしか進めずに3&OUTでパント… それでもSF陣36ydまで押し返す好パント

⓯ パーディのパスを試みるもクリス・ジョーンズのプレッシャーに圧倒されセイフティーバルブのパスが即座にタックルされSF陣36ydから8ヤード下げられます。その後3&OUTでパントKCサイド14ydまで押しこめます。

⑯ KCはケルシーへのパス、パチェコへのパス、パチェコのラン、マホームズのスクランブル、マホームズのデザインされたランで順調にSF陣まで進めますがそこからSFディフェンスが踏ん張りSF陣39ydで止めました。
しかしバトカーの57ydFGが決まり大きなを3点追加。SF 10-6 KC

⓱ SFの攻撃はSF陣25ydからスタートしますが3&OUT

⑱ KCの攻撃はKCサイド27ydからスタートしますがこちらも3&OUT。パントを蹴ることに…
SFのリターナーの走路を確保するためのブロッカー28番 Luter Jrの脚にボールが触れてフリーボールとなったところKCにボールを奪われてしまいます。
しかもゴール目前16yd地点でΣ(゚Д゚)

⑲ 連続でKCの攻撃… チャンスはきっちり決めるKCは1発でTDパスを決めて SF 10-13 KC

⓴ SFの攻撃はSF陣25ydからスタートKCサイド44まで攻め込んだところで3Q終了

3Qまとめ

チャンスをきっちりモノにするKCとチャンスを生かせないSFという対照的なクォーターとなりました。SF 10-3 KCで始まったのに15分の間に10点取られSF 10-13 KCとひっくり返されています。
ディーボ・サミュエルの調子が悪くドロップが目につきます。

4Q

⓴の続き ランパス織り交ぜながらゴール前15ydでの4th down3のギャンブルも成功させたりと、シャナハンHCにしては珍しく勝負をかけた攻撃シリーズをみごとTDで完遂し6点追加で SF 16-13 KC
しかしPAT(ポイントアフタータッチダウン)をKCに弾かれ1点追加ならず…なんとなく嫌な雰囲気(;´・ω・)

㉑ KCの攻撃はKCサイド25ydからランにパスにとゴール前3ydまで攻め込みますがSFディフェンスに阻まれFGでフィニッシュ3点追加 SF 16-16 KC


黒丸数字が20までしかないので変な感じになりますが…(;^ω^)
❷❷ SFはランパス織り交ぜ何とかボールを前に進めますが2ミニッツを超えたところで1st down更新できず53ydのFGを決めて SF 19-16 KC

㉓ KCの攻撃はKCサイド25ydから残り時間1:53タイムアウト両チームとも2つ。 KCにとってはお得意のパターンともいえるシュチエーション?

1分少々使いとりあえずFGレンジにたどり着き、ここからはTDを狙うモード。ケルシーへのパスでゴール前11ydまで攻め込むも残り10秒。
TDをねらうチャンスは時間的にあと1回… そこでマホームズが投げたのはケルシー💦 真ん中のガラ空きのライスに投げていればTDだったのに…
可愛い彼女テイラー・スイフトが応援に駆け付けたケルシーに花を持たせたかったのか? 勝ち方にこだわる余裕のあるKCといった感じに見えたのは私だけでしょうか?

とにかくSFディフェンスが踏ん張りFGに抑えて残り時間3秒でSF 19-19 KCの同点

❷❹ SFの攻撃は残り3秒ではどうしようもないので流して終了… 
OT(オーバータイム)へと突入します

4Qまとめ

PATを失敗したのが悔やまれる( ˘•ω•˘ )あれさえなければ…

OT

オーバータイムの前に改めてコイントスをするのですが… ココでちょっとした事件?が起こります。
というのも… 今シーズンはOTのルール改正があり先行チームがTDしても裏の返しシリーズがあるので、必ずしも先攻が有利ではないという点。多くの人はむしろ後攻有利と考えていると思います。少なくともKCは後攻有利と考えていました。

コイントスに勝ったのはSFでしたが、なんと先攻を選択しました。これにはコイントスに参加していたマホームズは映像ではわかりませんが内心驚いたと後に語っていた記事をどこかで見た記憶があります。

❷❺ SFは自陣25ydからスタートしたっぷり7分余り時間をかけてゴール前9ydまでボールを進めますがTDを奪えずFG

㉖ KCのウイニングシリーズは自陣25ydからスタートします。
1st down10 自陣25yd地点  パチェコのラン 3ydゲイン
2nd down7  自陣28yd地点 ライスへのパス 6ydゲイン
3rd down1   自陣38yd地点 パチェコのラン 0ydゲイン

と、ここで後攻有利となる理由の一つのシュチエーションがやってきました。 先攻ならここでパントしますが追いかける状況では後攻はギャンブルを選択します。先行は3回で10yd進めるが後攻は4回で10yd進めばいいとも考える事ができ、その分プレーに選択の幅が生まれます。ディフェンスとしては先攻のディフェンスチームは3回守ればいいけど、後攻のディフェンスチームは4回守らないといけない。これはかなりしんどいと思うのですが…

とにかくKCは攻める。

4th down1  自陣34yd地点 ショットガンからランフェイクを入れてパスの雰囲気を出しつつQBキープして8ydゲインしました。

ここからSFディフェンスは緊張の糸が切れたようにズルズルと進まれてしまい… ついにゴール前10ydまで攻め込まれます。
2nd down7残り時間50秒

ここでもSFの残念なところが一つ… なぜタイムアウトを使わなかったのか?ということ
私も知らなかったのですが、AAアメフトチャンネルのPmanさん曰く OTでタイムアップになっても反撃チームの攻撃シリーズ中は続くんだそうな… なのでOTテイク2があるみたいです(ほんとかよ?誰か詳しい人助けて)
だからKCはゴール前3ydで1st down更新しても(残り時間40秒で)タイムアウトで時間を止めることなく攻撃を続けていたんだそうです。ディフェンスに準備をさせないために(゚д゚)!
最後のTDパスプレーが始まったのは残り6秒でしたもんね…

総括

SFに足りなかったのは

チャレンジ精神と準備
前回のSBよりはチャレンジしていたと思いますが、絶対王者のKCにスーパーボウルという大舞台で勝つには生半可なチャレンジ精神では勝てないということでしょう。
それと準備が圧倒的に足りなかった。SFもぜんかいのSBでの教訓をもとにここぞというときのプレーは持っていた。しかし数プレーではダメでした。ここぞのシリーズを完結できるような準備が必要ということでしょう。
ルールの理解度も全くもって足りていなかった… 試合後にHCは先攻を選んだ理由を述べていましたが、ちょっと苦しい言い訳に聞こえてしまいました。

最後に

もうちょっと書きたいこともあったのですが… 今日のところはこの辺で💦
また来週~

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