LEDの太陽

太陽はあんなに、鬱陶しいほど光っているんだ。暖かいはずである。おかしい。

15:00 ドアを開けた瞬間、昼の明るさと夜明けの寒さに錯乱する。

最強に暖かい手袋を装備し、駅に向かうも、
いつも乗る電車が、こんな日に限ってなかなか来ない。震えて待つ。なんでも、送電線にビニール袋が引っかかってしまったらしい。

電車という凄まじい技術も、ビニール１つであっけなく麻痺してしまう。ビニール袋の雨を降らし東京の時間を止めたい。

先月から色々と考えなくてはいけないことや、新しく始めることが増えた。

例えば、３つやるべきことがあるとき、
金曜日にはこれをやって、土曜日日曜日で残り２つをやって・・・と、タスクを管理することが苦手だ。常に、あれやらなきゃこれやらなきゃと考えてるうちに、脳内送電線にビニール袋がひっかかって運転を見合わせる。

そういえば子供のころ、やらなきゃいけないことの頭文字を並べて、意味不明の言葉を作って、それにメロディを載せて意味不明の歌を作り、いつもブツブツ唱えていた。例えば

さんすうのドリル、とこやにいく、やきゅうのれんしゅう、グッピーのみずをかえる

なら、”さとやグ”である。

さとやグ〜〜♩さとやグ〜〜♫

怖いガキだ。

悲しいことに、カズマ少年が狂ったメロディをいくら口ずさんでも、ドリルは一向に進まず、前髪は伸び続け、レギュラーは取れず、グッピーは死ぬ。

いまこの瞬間に集中できれば、つらい思いはしなくて済むということを、あれから20年経っても実践できない。

生きる。楽しく生きる。利口に生きる。アホになる。

イタリア〜〜〜〜〜〜♫