傷つかないために自立する人と、勝手に立ってる人
かつてスピリッツで連載されていた”ザワさん”という高校野球漫画が大好きで、今でもふと読み返す。
ザワさんという女の子が、私立の強豪野球部に入部していろいろある、といった話。最高なのでぜひ読んでおくれ。
この一コマは、バレンタインデーなのに部員にチョコを作らず、逆に自分がチョコをもらえなくて本気で不機嫌になるザワさんをみた同期のモノローグである。
この通りで、人間は、好きになる人と好かれる人の2種類に分けられると思う。
“惚れた方の負け”
という言葉がある。これは恋愛に限らない法則だ。
人間関係、心を動かされた方が負けなのだ。抗えない。”共感”もそう。
僕はこれまで、他人に接近しすぎて何度か深手を負った。それから、人に共感しすぎたり、追いかけすぎるのをやめている。
心にも慣性が働く。心がけて暮らすようになってから数年、最近本当に他人のことが気にならない。みんな好きにしたらいいと思う。
他人に依存しないということは、精神的な自立とも呼べる。でも、僕の自立は、包帯のようなものだ。傷つきたくないから他人を見ない。
それとは違って、この世には、勝手に立っている人がいる。葛藤や迷いがなく、ピンと自立している人。付け入る隙がなく、だからこそ惹かれてしまうような人。僕らが追いかけようが、どうだってよさそうな素知らぬ顔。
そちら側に行きたいかと問われると、また考えてしまう。
なぜなら、僕は人に懐く幸せも少し知っているから。
「スキ」を押して頂いた方は僕が考えた適当おみくじを引けます。凶はでません。