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空色のうんち

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エッセイ、日記
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2020年7月の記事一覧

こころ

こころ

梅雨がしつこい。もう1ヶ月以上ずっと雨か曇りのような感覚だ。実際東京は7月、2日間しか晴れていない。

僕が仲良くなる人たちは、多くがどこかしら繊細な部分を持っているので、全員低気圧に負ける。

ご存知の通り僕もメンタルヘルスがあれなので、この1ヶ月はずっと満員電車にいるようだった。つらかったなあ。

そんな湿った七月は、僕にとって大切な人の心の弱さに触れることが多かった。そして、そのたびに考えて

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叶わない夢について

叶わない夢について

本当に星が降ってしまったら、星が降る夜のことを思い描けなくなるだろう。
水の中で自由に息を吸い、くじらの街に行くことも、初めて息を吸えたら最後、それが夢であったこともきれいに忘れるだろう。

金曜夜のセブンイレブン、たばことコーラを買って帰る。

自転車を転がし、100万回繰り返した道程をゆく。晴れて価値を認められたビニール袋がシャカシャカとなびく、たった3円で買える騒めきと最悪な休日。

低気圧

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流れ星の音

流れ星の音

夜中に書いた日記、ポエム、ラブレターの類は翌朝見返して恥ずかしくなるなんて言うけれど、僕は24時間いつだって恥ずかしいやつだから大丈夫。

現在深夜3時、東京に降り続ける雨、不快指数は成層圏を超え遥か彼方の土星を貫き、その輪はポンデリングのような形になった。逆に言えば、ポンデリングがあの形なのは、”リング”が高温の油に溺れてひどく不快になってしまったからなのである。調べたところ、実は”ポンデ”は不

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