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詩の道程

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これまで書いてきた詩です。納得のいく詩を書けるまで、つづく道程。
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2021年10月の記事一覧

篠つく

この世界では、月を見ようと走り出す君が犯罪者だ 雲を透かす光輪は 夢の中で見る翅に似て…

遥
2年前
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ふたつのレンズ

三日月 朧月 ピンクムーン たまに彗星 まだ名前のない月を見つけたい でも 瞬きすると…

遥
2年前
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一心同体

鏡を殴って血だらけの手を 私の胸におしあてて 拍動の二重奏 はやくなれ やがて独奏とな…

遥
2年前
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眠りの橋

身体があるのに ぴくりともせん 心中を覆いつくす芽が 枯れてしまったのだ ああ 何かお…

遥
2年前

サイレント映画

日常生活において 声を発さぬということは、埋没することと同義である。 声を発さぬ限り …

遥
2年前
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D940を弾く

土砂降りの中走った 傘をさすべき手は どちらも埋まってた 正しくなれないわたしを 「か…

遥
2年前
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451 4.4.2

魚の目玉を食べる人 赤い公園が好きな人 スマホをもってた人 わたし ケータイもってなかったから ママのを使ってメールしてた あなたと話したこと 全部メモに書いてた バイトよりあなたのことにずっと真剣だった でも なんかバイト辞めるし なんか大学入り直すらしいし なんか意味わからん遠いとこへ行くし あー   あー   あー 高校出るまでバイト続けてました あなたよりずっと遠くの大学へ来ました 赤い公園は、元から好きだったことにしました いやに綺

深爪でかいた

綺麗な隙間しかない女の子になりたくて マニキュアを塗ることにした  海を作りたいな そ…

遥
2年前

タイトル

ここにあるのは空間である 真空に生けられた花である 壁のない水槽を泳ぐ魚である わたし…

遥
2年前

泡の群

墨汁みたいな闇の中 毎日、舟を漕いでいる 暗い中では進めない けれど 暗い中では眠れな…

遥
2年前
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AM/遭難信号

つるりと撥ねる ここは鏡だ あの家 すこし開いた窓にて 晨風とラジオ電波を物々交換して…

遥
2年前
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冷える川辺

          しん と静寂が響いておる ひろがる ろがる がる 凍てつく空気はた…

遥
2年前
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沼気

嫌い嫌い嫌いだぜんぶ すかすかの「ぜんぶ」を拒絶して 繭が肥厚しここは一人 思考回路を…

遥
2年前
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ぷらすちっく

わたしの肌の傷跡は 割れぞこないのみみず腫れ 誰かがわたしを産んだのに 誰もがわたしに死ねと言う 誰かのところへかえりたい かえれないならここにいたい ガラスの小瓶がいたく眩しい 神様がいるのを知っている いいよ あなたは正しいままに わたしを救う わたしはかみさま わたしだけに かみさま わたしは     さかさま わたしの肌の傷跡は 割れぞこないのみみず腫れ