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D940を弾く
土砂降りの中走った
傘をさすべき手は
どちらも埋まってた
正しくなれないわたしを
「かわいい」と肯定されるのは 耳がつまる
わたしのひかりはもっと遠くまで差すはずだった
オクターブが届かない
草むらでびしょ濡れの雀を見つけた
手の中でうごめいて、何を求めていたのだろう
輝いていたいなら ひとりで勝手にやってるよ
みんなの視界を照らしたかった でも
みんなのために黒板を消すのはやめて
もうひとつの黒板消しを手にとったあなたを
蟻を潰した足で走った
雀を亡くした手で掴んだ
あなたを失いたくない わたしのために
これも 間違えているのかな
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