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【41週0日】誕生

おはようございます!いわおです。


昨日5/17早朝、約2900gで無事産まれました✨
産まれてすぐは眩しい外界にきょとんとして、そして静かに、徐々に元気に泣きながら。


この日をどれだけ楽しみにしていたか。
あなたに会えるのを、ずーっとずーっと待ってたよ。
ようこそ、この世界へ!


私のお産は「難産」だったようです。
陣痛が朝3時頃から始まり、産まれたのが翌日朝5時過ぎ。
精根尽き果てました。

最初に来た陣痛は「生理痛よりやや重い程度」で、この段階では問題なく我慢してやり過ごせていました。
午前中に予定していた妊婦健診でも、まだまだ赤ちゃんが下りてきていなくて、子宮口も開いていないからとにかく痛みをやり過ごしつつ動く!という指示を出され、今週末に再受診ということで一旦帰宅。


ここから、地獄の苦しみが待ってました。。。
帰宅後、突如激しい痛みがやってきました。
恥骨、肛門、下腹部に杭で叩き込まれるような、声も詰まる激痛。
2分前後で消えるけど、またやってくる。
陣痛カウントをしてみるけど、10分未満のこともあれば13〜15分のことも。


横になっている時に痛みが来ると逃がせなくて、ひたすら家の中を歩いてました。
午前3時から痛みが来て起きていたので疲れて寝たかったけど、痛くてそれどころではない。でも眠い。寝たい。座りたい。ぐるぐる考え、やがて思考停止しながら徘徊。
しかも、私の場合下腹部の痛みは嘔吐に直結するようで、痛み→嘔吐→何かを口にする→痛み→嘔吐→脱水予防で水分摂取→嘔吐の繰り返し。
最後は胃液しか吐くものが無くなっても、口にしたものが水のみであってもひたすら痛みとセットで吐き続けました。


辛いのと心配なのとで、2回程病院に電話して指示を仰ぎましたが
とにかく赤ちゃんが下がって来ないと何も手立てはないということで、この痛みをやり過ごしながら待つしかないと。
この時は絶望しかありませんでした。妊婦さんによってはこの状態の前駆陣痛に耐えながら1週間位待ったパターンもある、と。


そこから数時間何とか過ごしましたが、痛みの強さが増してきて、陣痛間隔も徐々に10分以内に。
この時にはもう涙が滲んできて、何をしてても痛みからは逃れられず。痛みには強い方だと自負していたのですが、そんなことはなかったようです。
何度も申し訳なかったのですが再度病院に連絡し、17時過ぎに急遽入院。


午前中の診察から変わらず赤ちゃんは下りてきていませんでしたが、子宮口は4cmほど開いていました!
無痛分娩のための準備を進め、麻酔を入れながら陣痛を和らげつつ赤ちゃんが下りてくること、子宮口が10cmまで開くのを待つことに。

麻酔って凄い!!
投与後20分後には痛みがほぼ引き、短い時間ですがしっかり眠ることができました😂


22時頃主人も駆けつけてくれて、他愛ないお喋りをしながらリラックスして過ごし0時過ぎにようやく子宮口は10cmまで開きました。

が、赤ちゃんは下りてこず…


麻酔を調整しながらあぐらをかいてみたり体位を変えたりとトライし、ようやく3時頃に少しずつ下りてきました。


主人も私も眠気がピークでしたが、特に私はここからが本番!分娩室にはBGMとしてハワイアンミュージックと波の音が流れてましたが、主人とYouTubeでロックを流しながら気持ちを高める(笑)


結果的には私の産道が狭くなかなか下りてこられなかったようなので、吸引と鉗子を使って引き出しつつ、助産師さんが私のお腹を体重をかけて押しながら、それを跳ね返す勢いでいきむこと数十回、、、。
ようやく誕生してくれました!


私も苦しかったけど、赤ちゃんも同じように大変だったよね。
顔を見たら、不思議なことに痛みも苦しみもすーっと抜けていって、暖かい感情にひたすら包まれました。


未だに“親になったんだ!”という感覚はないのですが、ただただ可愛く、これから一緒に生きていけることがとにかく嬉しくて仕方がないのです。こんな状態ですが、いいですよね。


私は自分に自信がなく、またこの子を産めたこと以外に特に誇れることもないので、親として子供を導くだなんて立派なことは、この先できそうもありません。

ただ、子供に何か辛いことがあった時、苦しく悲しい時に寄り添い、励まし、後ろからそっと支えていけるサポーターのような存在にはなれる、いや、なりたい!と思っています。

出産自体は特に辛いと思いませんでしたが、あの陣痛は人生で感じた最も苦しい出来事でした。
あれを乗り越えられたのであれば、大概のことは大丈夫だろう!と思ってしまうくらいに。


今日から母子同室となり、授乳やオムツ替え、沐浴等を習得していきます。
今の所は不安は全く無く、ゆったりとした気持ちがあるだけです。


約1年前、初めて授かった命は流産という形で終わってしまいました。
今日まで本当に長かった。何でもない時間を何事もなく過ごし、たくさんの人たちに支えられながら今日まで来られたことを、ひしひしと噛み締めています。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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