病気について、検査数値の見方
入院や外来での検査の時に、検査結果を渡されてどこを見れば良いのだろうと困る事があると思います。そこで見るポイントを簡単にまとめてみたいと思います。
全身性エリテマトーデスの場合
活動性
抗ds-DNA抗体
SLEに得意的な抗体で活動性がある場合は上昇するので、日々の検査では上昇してない事を確認する
補体C3・C4
C3基準値: 86~160mg/dl
C4基準値: 11.0~34.0mg/dL
活動性がある場合は減少するので、日々の検査では減少していない事を確認する
補体価CH50
基準値: 30~45U/mL
活動性がある場合は減少するので、日々の検査では減少していない事を確認する
炎症や感染症
CRP
C反応性蛋白
基準値: 0.14以下
炎症時に急速に増加する急性反応物質のひとつです。感染症、自己免疫疾患、手術後などで上昇します。
免疫機能
WBC
白血球
基準値: 34-94
白血球は好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球に分類されます。健康な状態では一定の割合で構成されるので、割合の変化から病気が推測できます。
腎機能
CRE
クレアチニン
基準値
男 0.65 ~ 1.07
女 0.46 ~ 0.79
アミノ酸の一種であるクレアチンが代謝されたあとの老廃物です。筋肉量が多いほどその量も多くなり、男女差があります。腎機能の低下時に高値になります。
ALB
アルブミン
基準値: 4.1 ~ 5.1
血液中で最も多く含まれる蛋白で、全身の栄養状態を指標となります。肝 臓で合成されます。肝臓障害、栄養不足、ネフローゼ症候群などで減少します。
eGFR
推定糸球体濾過量
基準値: 60以上
どれくらい腎臓に老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、血清クレアチニン値、年齢、性別から推算するもので、低値になると腎機能障害が疑われます。
検査値の見方表
こちらのPDFをダウンロードしておけばそれぞれの数値について何をあらわしているのか確認する事ができます。
https://www.teikyo-hospital.jp/hospital/section/inspection/pdf/inspection08.pdf
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