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Urban Assault Vehicle

「ねぇねぇ、ニルデ。次は誰殺す?」
「姉さんと呼びなさい、ネロ坊や」
「何だよ双子の癖に! 僕よりちょっと早く生まれたからって年長者ぶっていつもいつもからかうんだもんな! 全く頭に来ちゃうよ!」
「ネロは怒らせたら怖いものね。ご自慢のSMGで蜂の巣にしちゃうものね」
「しないよ! 僕の大事な姉さんじゃないか!」
「お惚気はその辺でな『暴君』。直ぐに追手が来る、弾は込めたか?」
「うるっさいなジャンバティスタ! その吐き気を催す名で僕を呼ぶな! 『犬』の真似か? 僕への当てつけか? 僕を怒らせたらどうなるか――」
「はいはい悪かったよ、坊ちゃん。冗談でも銃口を向けるのはよしてくれ」
「おお怖い、坊や。流れ弾が私に当たったらどうする積もりかしら」
「……悪かったよ、ニルデ」
「姉さん」
「……ねーさん!」
「フフ、よろしい。にしても、素敵な車ね! ジャン、そう思わない?」
「は、お嬢様。アルファロメオも、乗ってみれば中々どうして悪くない」
「フフフ、ですって! 良かったわね『色男』! 私、この車好きよ!」
「なーに鼻の下伸ばしてんだよジャンバティスタ、ばーか、キモ」
「……車は所詮、道具だ。乗り手を運んで下ろす、ただそれだけさ……」
「フフ、口ではそう言うけど、私にはお見通しですからね。車体もシートもいつ乗ってもピカピカ。誰も見てないところで綺麗に磨き上げてるんだわ」
「ハッ、たかがアルファじゃないか! 僕だったらマセラティやパガーニを乗り回してやるね! あーあ、安い車に乗って腰が痛くなっちゃった!」
「坊ちゃん、ダッシュボードを蹴るのは品が悪いぞ」
「何だいジャンまで姉さんの味方しちゃってさ! 大体、何で僕は『犬』の隣に座ってるんだ! 何で姉さんの隣が僕じゃなくてジャンなんだ!」
「仕方ないでしょ、ネロ。ジャンのARXは大きいから、助手席で振り回すと邪魔になるのよ。それとも、坊やのMx4と交換してあげる?」
「誰がするもんかい! 僕は大体ね、そのライフルっていう長ったらしくて重たい銃が大嫌いなんだ! おい『犬』、お前トロ臭いんだよ! ボロ車でダラダラ走りやがって! 僕が運転変わってやろうか? 早く飛ばせ!」
「お、おい! お手柔らかに頼むぜ『機械』。ガキ相手にマジになるなよ」
「……敵だ、『頭』。背中から3台、いや……正面からも2台。掴まれ!」
「ウワーッ!? もっと丁寧に運転しろ、この『犬』脳天吹っ飛ばすぞ!」


【これは何ですか?】

詳細はこちらにて。1,000文字チャレンジのリトライと言うことで、取り急ぎキャラをでっち上げてみました。話の流れ自体は、一回目を書いた時点から何となく考えていたもので、キャラ周りをまるっと差し替えた感じですね。
オッサンと車と鉄砲を合わせれば、私の話になります。簡単ですね?

しっかしアルファロメオの最高級セダン、車体価格12,000,000万円するけど2.9ℓ V6 ツインターボエンジンで510馬力も出るんすね……アルファすごい。
一応、作中ではそんな最高級版でなく、一般向け最高級モデルのジュリア・2.0ターボQ4ヴェローチェ(左ハン8AT・4WD)を使っているという設定。

よくよく見ると、スバル WRX STIの最終モデルより200万円高くてスペック負けてるけど……アルファだからいーんだよ! アルファはロマン。
ちなみに各キャラ固有のメインウェポンもしっかり決めてます。蛇足だから言わないけど。お嬢と運転手の銃が何か、みんなも予想してみてね!
はい、余談が過ぎましたのでさっさと終わります。さようなら~。


From: slaughtercult
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